CONTENTS









■支部長挨拶

 

 

中央大学学員会札幌支部
支部長 和 田  夫

 北緯43度。ここ札幌市は、マルセイユやローマ、ウラジオストク、長春と
もほぼ同じ緯度にあると公刊資料に紹介されています。明治に入って開拓の
槌音が響いてから未だ百数十年の僅かな歴史ですが、札幌市は、遠からず人
口190万人に垂なんとする関東以北で最大の都会に発展しました。四季の
移ろいが日本で一番はっきりした土地柄が親しまれる中で、年間の累積降雪
量が6m以上にも達するという、同じ人口規模の都市としては世界に比類の
ない厳しい気象条件を克服してこのような発展を遂げたのは、日本海型気候
に長年培われた「道産子」の不撓不屈の精神によるものといえましょう。
 この道産子気質こそは、我らの母校の「質実剛健」の学風を実践するもの
であり、政治、経済の分野はいうに及ばず、行政や司法、そして教育等にも
関わる学術文化の各分野に亘り、数多くの学員の方々がこの気風を基に活躍
しておられることは誠に慶ばしい限りです。
 当支部では、8月の総会と12月には忘年会を開催して支部学員相互の親睦
と交流を図っておりますが、これからも各卒業年次や職域毎の組織造りを活
発にし、後に続く後輩と手を携えて母校の発展に寄与することを念願致して
おりますので、今後とも、学員各位のご賛同を心から期待申し上げます。