CONTENTS



小樽支部との交歓会の開催
第1回ゴルフコンペの開催
麻雀大会の開催
ゴルフコンペ優勝者一覧
文化講演会の開催
中大音楽研究会吹奏楽団演奏会の開催
中大アメリカンフットボールチーム:自転車競技部への応援
北海道平和セミナーへの参加
第49回札幌国際ハーフマラソンへ応援参加
中央大学音楽研究会吹奏楽部演奏会の開催
中央大学札幌支部史〜明治・大正・昭和〜
中央大学札幌支部史〜平成〜
平成17年度事業活動
平成18年度事業活動
平成19年度事業活動
平成20年度事業活動
平成21年度事業活動
平成22年度事業活動
平成23年度事業活動
平成24年度事業活動
平成25年度事業活動
平成26年度事業活動
平成27年度事業活動
平成28年度事業活動
平成29年度事業活動
平成30年度事業活動
平成31・令和元年度事業活動
令和2年度事業活動
令和3年度事業活動
令和4年度事業活動
令和5年度事業活動
令和6年度事業活動





支部の活動報告・・・平成30年度事業活動

▲支部の活動報告へ

 

平成31年1月29日
札幌市役所白門会新年会への参加

 厳冬の最中、平成31年度札幌市役所白門会(会長:長谷川雅英=札幌市教育委員会教育長、会員70名)の新年会がOBと現役職員合わせて17名の出席のもと、ホテルオ−クラ札幌地下2階「トライベカ」において開催され当支部から舟橋副支部長、西原幹事長が出席しました。
 会の進行は星田幹事長が行い、長谷川会長の挨拶に続き、舟橋副支部長の乾杯の音頭で懇親会に入りました、暫くして当支部の西原幹事長から「白門飛躍募金」への協力のお願い、また本年4月に採用された山本明香梨さん(平成29年・商・財政局西部市税事務所固定資産税課家屋二係)の挨拶に続いて、本年度の係長職試験に合格された皆上透氏(平成19年・法・総務局広報部広報課広報調整係)の挨拶がありました。会は終始和やかな雰囲気の中で進み会員同士が杯を交わしながら笑顔で語り合う姿や、久し振りの再会を喜ぶ姿があちこちで見受けられました。
 最後は全員で輪になり肩を組んで校歌・応援歌・惜別の歌を3番まで唄いあげ、結びは水野雅人氏(昭和63年・法・厚別区保健福祉部介護障がい担当課長)の乾杯の音頭で盛会のうち終了し散会しました。その後恒例となっている二次会では、一次会での盛り上がりがそのまま盛況の内に終了しました。


▲上へ


平成30年12月11日
支部年末懇親会の開催

 師走に入っても市内は雪が少ない日が続いている最中恒例の年末懇親会が定刻より15分分遅れの午後6時15分より京王プラザホテル札幌3階「扇の間」において、 檜森聖一支部長以下90名の会員と、ご来賓に本学父母連絡会札幌支部長の平沢知輝氏をお迎えし開催されました。司会進行は昨年好評だった大野真奈さん((有)ミュージック企画)にお願いしました。
 開会に先立ち檜森支部長から「足下の悪い中、また年末のお忙しい中多くの会員の皆様にお集まり頂きました事に先ず感謝申し上げたいと思います。当支部も元気で、明るく、仲良くという非常に単純なスローガンを掲げていろんな交流を進めて参りました。


 今年は7月には「学術講演会の開催」、5月、7月には「ゴルフ大会の開催」、8月には「支部総会の開催」に続いて札幌で「第5回中大学員会全道支部交流会議の開催」などいろんな交流を進めて参りましたが、 お陰様で皆様の大変なご協力もありまして何とかどの行事も活発に人が集まったり、あるいは交流の輪が広がって来る事が出来ました。本当に有難うございました。 本日は日頃大変お世話になっております中央大学父母連絡会札幌支部長の平石様にもお越し頂いております。有難うございました。」と挨拶がありました。
 続いて西原幹事長から本学の近況について「 @ 第95回箱根駅伝競走の予選会が去る10月13(土)に行われ本学陸上競技部は出場大学39校中第8位となり本選に出場する事になった。
A 平成30年度の司法試験最終合格者数が9月11日に法務省から発表され法科大学院別合格者数で本学は101名で全国第5位となった。
B 2019年4月に1993年の総合政策部の設置以来26年振りに「国際経営学部」、「国際情報学部」を開設する事になり「国際経営学部」は多摩キャンパスに「国際情報学部」は市ヶ谷田町キヤンパスに決まった。
C 2015年に策定の中長期事業計画「?huo Xision 2025」の事業資金的な面から支える事を目的とした「白門飛躍募金」への当支部の11月末現在の寄付の総額は130万円となっております。 つきましては本事業を実現するために一口5.000円以上の寄付のご協力をお願いしたい。」旨報告し、次いでご来賓の平石父母連絡会札幌支部長からは日頃の父母連絡会に対する協力のお礼と、 去る12月1日(土)に行われた「中央大学道内就職企業説明会」開催に対するお礼の挨拶がありました。

 

 続いて司会者より新規入会者のご紹介に移りました。今回新たに会員となった学員は総勢6名で壇上に立ち自己紹介を兼ねご挨拶を頂きました。

 
 ・池田大地(平成25年・法)(株)北海道新聞社千歳支局
 ・小林優一郎(平成30年・法)(株)みずほ証券札幌支店

 
 ・斎藤文弘(平成16年・経済)衆議院議員池田真紀事務所
 ・下道康平(平成13年・経済)北海道総務部人事局人事課

 
 ・三上尋恵(平成19年・法)北海道経済部食関連産業室
 ・山田圭佑(平成20年・法)北海道総合政策部総務課

 続いて卓話「今年を振り返って・バイオマス発電所について」に入りました。講師は深瀬聡氏(昭和58年・商・(株)北洋銀行取締役)にお願いしました。講演内容は以下の通りです。
「ご紹介いただきました北洋銀行の深瀬でございます。よろしくお願いいたします。


 簡単に、自己紹介させていただきますと、昭和58年商学部卒です。
 在学中の4年間は、フルに多摩キャンパスで学びました。
 在学時代の想い出の一つとして印象に残っていますのは、学食棟の4階のレストランのチキンカツ定食が300円代くらいの料金で、多分在学中に数百食は食べたのでは ないかなと思います。
 住んでおりましたのは、当時地方出身者の多摩キャンパス通学生にありがちなパターンだったと思いますが、府中に2年と、調布に2年住んでおりました。40年近くも前ですので、 今の府中や調布の町並みは相当変わっていると思います。
 調布に住んでいた時の最寄り駅は京王線の西調布だったのですが、何かの理由で徹夜明けで渋谷でビル清掃のバイトをして、バイトを終えて調布まで快速で帰ってきて、各駅停車に乗換えて1駅なのですが、 この1駅で眠ってしまって乗越したことがありました。
 バイトをしていた渋谷では、牛丼チェーンと、スタンド式のカレー屋さん、アルミの皿に盛りつけられるカレー屋さんですが、これをほぼ交互に食べていた記憶がございます。
 余談が長くなりましたが、本日、私のようなものが卓話を仰せつかることになったのかと申しますと、事務局の西原さんから「今年を振返って何か話してください」とご依頼されたことによるのですが、 おそらく西原さんからは、札幌支部の副支部長をしている、北洋銀行副会長の柴田に当初お話があったのではないかと思われるのですが、柴田は公職を沢山持っていて、本日の年末懇親会にも出席が難しかったので、 私にパスしたということではないかと思います。殆ど勤務先の業務命令でお引受けしたような次第です。
 勤務先では、時折、お客さまの親睦会組織の宴席にお招きいただき、ご挨拶申しあげることがありますが、今年を振返ってとなりますと、金融マーケット〜株式市場ですとか、 為替とか金利について触れさせていただき、景況感にも少し言及するということが多いのですが、今年は2月以降マーケットが軟調に推移しておりまして、話題に事欠かない面もありますが、今年に関しましては、 振返りさせていただきますと、やはり北海道胆振東部地震に触れないわけにはいかないと思います。
 被災された方々に謹んでお見舞い申しあげます。
 胆振東部地震では、地震の規模や、土砂崩れ、液状化現象といった被害も、もちろん衝撃的でしたが、この広い北海道全域が停電になってしまったブラックアウトの衝撃ですね、こういうこともあるんだと、 あらためて思いしらされた次第です。
 2011年の東日本大震災後に原発が稼動停止となり、職場でも自宅でも節電に取組んだ際は、それまで当たり前のように使っていた電力が決して使い放題ではないということを認識しましたけれども、 今回のブラックアウトはそれとはまた別の意味で、電気・電力についてきちんと認識しろよと突詰められた気がいたしました。
 決して、電力会社さんとか電力を所管されるお役所の批判をするわけではなく、あまりにも自分が電気・電力について認識がなかったなと思った次第です。
 そして、電気・電力に思いを馳せる際に、偶然にもひとつの学習体験が印象付けることになりました。実は、胆振東部地震のちょうど一週間前に、道東オホーツクの紋別市に出張しておりまして、 そこで紋別バイオマス発電所を見学させていただく機会がありました。
 バイオマス発電と申しますと、主に森林資源を使った発電方法や、生物由来のものを発酵させてメタンガスを抽出する方法等があるそうですが、紋別バイオマス発電所は森林資源を使ったものです。 こののち動画でご覧いただきますが、紋別バイオマス発電所は、山林事業により発生します未利用材等の森林資源を木質チップにして燃やすことで発電しているのですが、木は生長過程でCO2を吸収することから、 木を燃やしてエネルギーを得るときに発生するCO2とは、カーボンニュートラルの関係にあり、伐採後は植林が行われることから、大気中の二酸化炭素の濃度上昇を抑制していると言えます。
 また、紋別バイオマス発電所は、住友林業と住友共同電力の共同出資による発電事業で、発電所の収益の一部は親会社への配当を通じ、山林事業に再利用されるということで、 発電所事業と山林事業の両面で地域振興に貢献するという側面もあります。発電所事業、林業ともに雇用を生みますので、雇用の面からも地域貢献するという、社会貢献度の高い、 いいとこ尽くめの発電所だと思います。
 ちなみに、紋別バイオマス発電所は国産木質チップを使った発電所としては最大規模のものです。発電出力は5万キロワットで、おおよそ一般家庭10万世帯を賄う電力量に相当するそうで、 全量を北海道電力に供給しています。
 本日ご臨席のみなさまの中には、紋別バイオマス発電所についてなら良く知っているよという方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではない方にはぜひ知って頂きたいと考えた次第です。
 ただし、私の拙い説明では、みなさまにお伝えできないのではと考え、紋別バイオマス発電所の社長さんにお願いして、みなさまに見ていただける動画を特別に作っていただきました。
 それでは、ここからは動画をご覧いただきたいと思います。

・・・・・・・・・(動画上映)・・・・・・・・・
 ありがとうございます。
 実は、毎日昼過ぎに、日経新聞のWebサイトでニュースをチェックしているのですが、本日の正午前にバイオマス発電について次のようなニュースが配信されていました。 国内のバイオマス発電で、政府の固定価格買取制度の認定を受けた案件の8割以上が稼動していないそうです。理由は、人手不足もあって国内の森林資源を活かしきれず、燃料の輸入頼みに拍車がかかっていて、 燃料確保の目処が立たず、大幅に遅れているのだそうです。
 政府の2030年度の電源計画では、バイオマス発電は全体の4%程度を占めており、7%の太陽光より低いものの、1.7%の風力を上回っており、安定的なエネルギー源として期待されているものの、 足もとは認定の2割未満しか稼動していないのだそうです。認定容量が740万キロワットのうち、稼動したのが130万キロワットということだそうです。この件は、明日の日経新聞の紙面に載るのではと思います。
 以上のことからも、紋別バイオマス発電所は、エリア内の森林資源を、親会社の山林事業を通じてうまく循環させている優良事例だと思います。  私事になりますが、高校時代を苫小牧市で過ごしまして、製紙工場の高い煙突の見える風景が原風景のように残っています。紋別バイオマス発電所は丁度2年前の2016年12月から営業運転を開始しております。 青い海の脇に建てられた白い建物と、高い煙突と、煙突から出る白い煙、青い空と白い雲、こういった風景が紋別市を象徴する風景のひとつとなり、 市民の方々が敬意と親しみを寄せるような風景になるのではと思っています。ちなみに、動画の中でも説明がありましたが、 紋別バイオマス発電所では発電までのプロセスで発生する有害な物質は徹底的に処理されており、高い煙突から吐出される煙は、 外気温との差で寒い時期ほど白くもくもくと吐出されるように見えますが、水蒸気であり、無害です。
 以上でございます。私の拙い説明をご清聴いただきましたみなさまと、私の拙い説明を補っていただく動画をご提供いただきました紋別バイオマス発電所さまに、お礼申しあげます。ありがとうございます。」
 続いて渡辺明彦副支部長(昭和58年・法・北海道環境生活部長)の乾杯の音頭で第2部の懇親会に入りました。

会は終始和やかな雰囲気の中で進み会員同士名刺交換を行ったり、日頃ご無沙汰している先輩への挨拶回り、 杯を交わしながら笑顔で語り合う姿や、久し振りの再会を喜ぶ姿がテーブルのあちこちで見受けられました。

 

 

 

 

 

 本会の目的は会員同士がより一層親睦を深めるのが目的であり、アルコールが入ったところで恒例のビンゴゲームに入りました。

 

最初はなかなかビンゴが出ませんでしたが時間が経つにつれて次々とビンゴが出、 最初の表ビンゴ、最後の裏ビンゴで会場は一気に盛り上がりました。

 
 

 ゲームの景品は参加者全員に当たるよう支部で用意した景品のほか、会員からのご寄贈もありました。 最初の表ビンゴは下道康平氏(平成13年・経済・経済・北海道総務部人事局人事課)、最後の裏ビンゴは後呂道徳氏(昭和46年・法・石狩市選挙管理委員会)の両氏が獲得しました。 因みに賞品は5,000円相当の京王プラザホテル札幌の食事券でした。

 

 懇親会の最後は恒例となっている校歌・応援歌・惜別の歌の合唱に入りました。檜森支部長、舟橋副支部長、新規入会者の6名が壇上で、その他学員はその場に立ち3番までフルコーラスで熱唱しました。

 
 

最後の惜別の歌に至っては全員が輪になり肩を組むなど誰もが過ぎ去りし青春時代への思いに浸っているようでした。

 
 
 

 結びは舟橋副支部長が壇上に立ち参加者全員の「よーい」の掛け声により一本締めで盛会の内和やかに終了し散会しました。


尚、飲み物・ビンゴゲームの景品の寄贈者は下記の通りです。
(飲み物)
・札幌市役所白門会
・富塚弘弥(昭和63年・商・アサヒビール(株)北海道統括本部札幌支店
(景品)
・大峠栄治氏(昭和58年・法・ヤマサ醤油(株)営業本部札幌支店
・工津輝雄氏(昭和39年・商・(株)エミック)
・紫藤正行氏(昭和49年・商・(株)大黒自工(株))
・柴田龍副支部長
・田代信一氏(昭和56年・文・京王プラザホテル札幌)
・檜森聖一支部長

▲上へ


平成30年12月1日
2018年度道内企業就職説明会の開催

 本学主催で北海道の企業に就職を希望する本学の在校生(2年〜3年生)の父母を対象に「道内企業就職説明会」を午後2時より 北海道経済センター8階Aホールにおいて開催しました。
 実施に当たっては当支部と父母連絡会札幌支部が共催で行い父母連の道内各支部(道北支部、函館支部、道東支部)にも呼びかけた結果、地方支部から22名、当支部から90名、 在校生3名合わせて115名が出席されました。

 

 尚、参加企業の選定は支部役員からの希望も含め道内に本社を有する企業5社((株)ダイナックス、(株)HBA、(株)北海道新聞社、(株)北洋銀行、(株)北海道銀行)に 札幌市、北海道、北海道警察、東京本社の(株)大塚商会と合計9社のご参加を頂きました。その他に道内企業14社の会社案内の資料を取り寄せ配布しました。







 当日は各社の人事採用担当者から会社概要、求人情報、職種、福利厚生、給与体系、ここ数年の中大生の採用状況等についてプロジェクターを使い15分程度の説明を受け その後それぞれのブースにおいて担当者から個別相談にも応じて頂きました。短い時間でしたが所期の目的を達成し出席の父母各位もそれぞれ各社の現況をご理解されたようでした。


▲上へ


平成30年8月31日
第5回中央大学員会全道支部交流会議の開催

 毎年持ち回りで開催している本交流会議は、今年は札幌が当番で京王プラザホテル札幌2階「ラベンダールーム」において午後4時より当支部より 檜森支部長、柴田龍・渡辺明彦副支部長、西原幹事長、函館より平沼冠三支部長、小樽より関口正雄支部長、松田亙幹事長、旭川より八重樫和裕支部長、上村有史幹事長、帯広より後藤裕弘支部長、 石川政彦事務局長出席のもと開催しました。
 檜森支部長から「お忙しいところお集まり頂きありがとうございます。本日の会議はここで何かを決めるというよりも支部の連携を図るために懇親する事も大事だという事で開かせて 頂きました。」と挨拶、続いて西原幹事長の司会で議事に入りました。

 議案第1号「平成29年度支部活動報告について」
各支部から以下の通りそれぞれご報告を頂きました。
 「帯広支部」
 石川事務局長から
@現在本支部の会員は77名おります。昨年は支部総会を6月30日(金)に後藤支部長以下会員19名出席のもと開催。・平成28年度事業報告・収支決算報告に続いて 29年度事業計画・収支予算(案)の承認。・大塚徹副支部長、讃岐武史幹事より活動報告。・新入会員1名の紹介。・出席学員の近況報告等が行われた。
A第4回学員会全道支部交流会議へ石川が出席。
B支部新年会を平成30年1月4日(木)に後藤支部長以下17名出席のもと開催。
C本部より助成の「支部活動支援費」を活用して昨年会報2号に続いて、今年3号をカラーA4判で総会等の写真を中心に制作し学員に配布。
「旭川支部」
 八重樫支部長から
@中央大学父母連絡会道北支部総会(6月17日)へ参加(支部より2名出席)
A旭川在住の各大学卒業生との親睦・交流を図る第29回大学対抗親睦ゴルフ大会へ参加(支部より4名出席)
B第4回学員会全道支部交流会議へ参加(支部より八重樫支部長、上村幹事長出席)
C支部総会(12月18日)の開催。(参加人員21名)
D会員は現在200名。支部年会費は徴収していない。
 「函館支部」
 平沼支部長より
@中央大学父母連絡会函館支部総会(7月15日)へ参加。(平沼支部長出席)
A支部総会(8月22日)の開催(参加人数19名)
B第4回学員会全道支部交流会議への参加。(平沼支部長出席)
C中央大学父母連絡会函館支部新年会(平成30年2月19日)へ参加。(平沼支部長出席)
D支部新年会(平成30年2月19日)の開催(参加人数20名)。
E函館東都リ−グ新年会(平成30年2月24日)へ参加(支部より6名出席)
 「小樽支部」
 関口支部長より
@第12回日大・中大・北大対抗ゴルフ大会(6月25日(日))へ参加。(支部より6名出席)
A支部総会(9月15日(金))の開催(参加人数16名)
B第13回日大・中大・北大対抗ゴルフ大会(6月25日(日))への参加。(支部より4名出席)
C東都21の集い(11月4日(土))へ参加。(支部より8名出席)
「札幌支部」
 西原幹事長より別添の平成29年度事業活動について報告を行い終了
 引き続き同会場において懇親会を行い当支部より新たに長谷川雅英副支部長が出席され、柴田副支部長の乾杯で始まり、会は終始和やかな雰囲気の中で行われ各支部との 情報交換・交流を深める事が出来ました。尚、次回は釧路市で開催する事で全員了承しました。




▲上へ


平成30年8月7日
平成30年度支部定時総会の開催

 連日蒸し暑く厳しい暑さが続いている最中午後6時より京王プラザホテル札幌地下1階「プラザホール」において本学本部から橋本基弘常任理事、 学員会本部から山本卓副会長、中央大学父母連絡会平石知輝札幌支部長をご来賓に迎え檜森支部長以下100名の会員が集い開催されました。約2時間30分お互いの近況を語り合いながら母校の更なる 発展に向けて奮闘を誓い合いました。

 

 司会進行は西原幹事長が行いました。議事に先立ち支部長から「本日は暑い中、お忙しい中、たくさんの皆さんにご出席を頂きまして有難うございます。私は特に難しい事は言いませんけれども 元気で、明るく、仲良く学員会活動をやっていこうという方針で就任してから頑張っているつもりでありますが、日頃皆さんにはゴルフ同好会も含めて大変ご協力を頂きまして有難うございます。 本日は中央大学から橋本基夫常任理事に、学員会からは山本卓副会長にご出席頂きました。また日頃支部活動で大変お世話になっております中央大学父母連絡会札幌支部長の平石知輝様にも お越し頂いております有難うございました。
 また本日は学員会本部東北・北海道担当の小畑悟副会長がご出席の予定でしたが、生憎体調が悪く欠席となりました。尚、ご本人から秋田の新政酒造株式会社の銘酒「生?純米・佐藤卯兵衛」を 沢山お送り頂きましたので後程テ−ブルにお出ししますのでご賞味下さい。」と挨拶がありました。


 続いて下記の学員物故者に対する黙祷を行いました。
・日浦 力氏(昭和41年・法)、佐藤 正義氏(昭和42年・法)
・水見 隆夫氏(昭和45年・理工)、福士 正夫氏(昭和47年・経済)
・二峰 伸勝氏(昭和55年・商)

 続いて支部会則第10条3項に則り支部長を議長に第1部の総会に入りました。
第1号議案「平成29年度事業報告並びに収支決算報告について」
幹事長から別添の資料に基づき報告し、次いで会計監事の松浦 覚氏(昭和48年・商・マツウラ企画・代表)から監査報告があり諮った結果異議なく承認されました。
 第2号議案「平成30年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について」
幹事長から資料に基づき説明し諮った結果異議なく承認されました。

   続いて第2部の卓話「ウェイトトレーニングとウェイトリフティング(今話題の学生スポーツの原点とは)『「…No.1」から「Only1…」へ』に入りました。講師は稲岡脈雄氏(昭和55年・経済・北海道ウエィトリフティング協会会長)にお願いしました。講演の内容は次の通りです。
「ご紹介に頂きました昭和55年経済学部卒の稲岡脈雄(いなおかなみお)と申します。


 先般の某大学アメフト部の危険タックルに端を発した大学運動部に対して、様々な切り口から議論が展開され、報道番組でも数多く取上げられました。僭越ながら、学生時代に運動部に在席した 一員として、そして競技者であった立場から改めて学生スポーツ(大学運動部=体育会)を見てみたいと思います。
 学生時代は目指せオリンピック!でウエィトリフティングに集中しましたが、あえなく玉砕しました。北海道電力を退社後、現在は北海道電力の子会社のほくでんサービスという会社に 勤務しながら、ライフワークとしてウェイトリフティング競技の競技力向上、普及の裏方として北海道協会の会長を仰せつかっております。
 当協会は小さな団体ですので、役員登録料として、役員分担金を納めて、道や市からの補助金と併せて何とか運営しております。ですから会長の一番の仕事はお金を出すこと、でも、 口は出すなということです。
 さて、皆さん、ウェイトトレーニングはご存知かと思います。すぐ浮かぶのがバーベルを使ってベンチプレスとかやるトレーニングです。
ウェイトリフティングは御存じですか?
そうです、オリンピックで三宅選手がメダルをとった競技です。三宅大先輩の話をするとこの卓話が物凄く長くなるのでやめます。ウェイトトレーニングは大きく三つ分けることができます。
 一つ目はバーベルやマシンでボディービルダーのいわゆる筋肉を美しく整えるトレーニングです。今、老若男女問わず細マッチョブーム、アンチエイジングブームだそうです。 テレビでも素晴らしくシェイプアップされた映像のCMを良く見ますし、サプリメントに至っては様々な栄養素の様々な会社のTVショッピングがTV番組を賑わしています。
 二つ目はパワーリフティングです。いわゆる力をつけるトレーニングです。
 すぐ浮かぶのがベンチに仰向けになってバーベルを腕で押上げるベンチプレスやバーベルを背中に担いで屈伸するスクワット、床に置かれたバーベルを引き上げるデットリフトの 3種目合計重量で争う競技です。
 先日、札幌大学のご依頼でトレーニングの講義をさせて頂きました、講義後、野球部の選手から、ウェイトトレーニングのベンチプレスをやって肩を痛めた、どうしたらよいかと 質問がありました。私は元来より野球の選手はベンチプレスによるトレーニングは少しでいいと思っています。なぜならボールを投げる主人公の筋肉は胸の筋肉でないからです。 そこで、彼にはシーズンオフの冬期間に一緒にトレーニングしましょうと回答しました。
 といった具合に、まだまだウェイトトレーニングに対する理解が十分でないような気がしております。ということで、トレーニングの話になると俄然仕事とは比較にならないモチベーションが 湧き出る今日この頃です。
 バーベルやマシンのトレーニングは筋肉のパーツ主体に鍛えます。
 そして三つ目は、ウェイトリフティング(重量挙げ)のトレーニングです。
 重量挙げの競技は床に置かれたバーベルを頭上に挙げて支えるスポーツですので、一部の筋肉では物理的に挙がりません、全身の筋肉の総合力、「パワー」と「スピード」と「勇気」が 必要になります。
 つまりすべてのスポーツの基本がこのトレーニングに整っています。よって、トップアスリートは重量挙げのトレーニングメニューを標準的に採用しています。
 平昌オリンピックのTVニュースを見ていると活躍したスケートの選手やジャンプの選手のトレーニング風景が映し出されていましたが、まさに重量挙げのトレーングメニューをやっていました。 本日はウェイトリフティング(重量挙げ)に無理やり学生スポーツ(大学運動部=体育会)の原点を絡めて見たいと思います^^;
 根性だとか気合とかいわゆる「スポコン」=「運動部の体質」みたいな風潮があります。4ページの中段以下をご覧ください、重量挙げの現役選手の一般的な練習量は90分で 延重量約20tの仕事をします。簡単に言うと100kgを90分で200回差し挙げたり、引っ張り挙げたりする物量です。
 単純に1分に100kgを2回以上です。このような練習を十分にこなしての大会での勝負となりますので、とても気合と根性だけでは物理的に無理です。データ、知見、識見に基づく合理的な トレーニング方策とモチベーション管理に基づく緻密なトレーニングメニューでの運動能力の強化が必要になります。
 運動能力といえば、例えば、スポーツ競技で綺麗なフォームはどうやって作られると思いますか?そうです繰返し、反復トレーニングです。しかし、もっと大事なものがあります。 それはそのフォームを支えるパワーです。筋力であったり強靭な体幹であったりです。綺麗なフォームはパワーです!なんか違和感たっぷりですね。
某大学のアメフト部の危険タックルの映像(腰にタックルをされた選手がタックルした選手が腰に乗ったまま、膝がグランドに突き刺さるように落ち、前方に転がりました) をご覧になったかと思いますが、皆さん一番に何をお考えになりましたか?
 私は思わず膝を押さえました、プロテクターをしていたとはいえ、普通の人なら並々ならぬことになっていたのはと思いました。 やはり、鍛えた体というのは物凄い事で、何物にも代えがたいものだと改めて実感しました。そこで、ご参考まで、トレーニングが楽しくなるキーワードをこのページの上段に紹介させて頂きました。 「筋肉は形状記憶合金」「二の腕を細くするとスマートに見える」「ヒップトップを1センチ上げると足が10センチ長く見える」信じるも信じないもあなた次第です。
 ここまで、トレーニングの話、学生スポーツ(大学の運動部=体育会)はスポコンだけでは持たないという話をさせて頂きました。5ページに体育会について私の経験を紹介させて頂きます。 大学の運動部いわゆる「体育会」は、1年は奴隷、2年は平民、3年は天皇、4年は神様になります。漏れなく4年で奴隷から頂点に上りつめます。なんと漏れなくですよ。
 だからこそ、競技人としての「フェアな精神」「謙虚な姿勢」そしてそれに対する「プライド」が求められると思うのです。いやこのように教育されるものだと思います。
 そして、学生スポーツ(大学の運動部=体育会)は「経験の場」「訓練の場」そして「かけがえのない青春の4年間」だと思っています。
 某大学アメフト部の危険タックルの映像はいろいろな立場の方がそれぞれの視点から分析されておりますが、大学の運動部OBの私が一番重要として見たところは、スポーツ競技もルールが 絶対ですので、このタックルはルール上どうであったのか、一般的な相場感から見ると即退場となるべきプレーであったと思います。
 この件をきっかけに改めて学生スポーツ(大学の運動部=体育会)について様々な考えや印象をお持ちになった方も少くなかったと思います。
 とても人に偉そうなこと言える人間ではありませんが、体育会と某大学アメフト部員の名誉と今後の栄光を尊重し、学生スポーツ(大学の運動部=体育会)の原点について私の経験をもとに、 6ページ紹介させて頂きます。競技の勝敗は「0」「100」です。 100−1=99でではありません。100−1=「0」です。(この数式は尊敬する某自動車メーカーの元エンジニアの方の 品質のお話から引用させて頂きました)
 そして、挑戦し、失敗したときの−1は 100−1=「101」(にしなければなりません)挑戦しなければ成功も失敗もありません、失敗が人間力をまた一回り大きくします。
 そして、いろいろな経験が人間力を向上し、魂を磨くことだと思います。
 最後に尊敬する先輩から頂いた言葉で、学生スポーツ原点を表せて頂きたいと思います。
「・・・No.1」(から)をめざし「Only1・・・」(へ)になること。
 本日は貴重な機会を頂戴しましたこと、誠に有難く心より御礼申し上げます。最後までお聞き頂きありがとうございました。」

 続いて第3部に入り柴田龍副支部長(昭和56年・理工・(株)北洋銀行取締役副会長)が壇上に立ち「本日は総会という事で改めまして多くの皆さんにご参加いただきました事を先ずは お礼申し上げます。今日は約100名の方が参加という事でございますが、先ほど収支決算を見ておりますと262名の会員が会費を払っておりますけれども、262分の100という参加率という事 ですけれども、実は会費ベースではそうなのですが、先程幹事長に聞いたところ札幌支部の会員は表面・グロス750名という数字だそうです。なかなか管理しきれていないようですけれども、 もしかしたらその中には先程亡くなられた方もいらっしゃるかもしれませんが。一応750名の方いらっしゃって歴史を刻んで来ているという事だと思います。
 それとここ数年顕著なのは札幌支部も非常に若返って来ているのではないかと思います。私もご挨拶させて頂くと風景がどんどん髪の色が黒くなってきているような風景を感じております。 正直言って非常に良い事だと思っております。若い方もどんどん入って来ておりますし、それから多様性じゃないですけれども、中大というのは印象としてちょっと偏見がありますけれども 公務員の方とか、弁護士先生とか、公認会計士の先生とか、どちらかというと硬い職業の方が多いなという印象が、これは札幌だけではなくて大学としてもあったのではないかと過去においては、 最近は非常に多様性に富んでいるというか、民間の血が入っているというか非常にそういう様な傾向があって、非常にこれも良い事かなと思っております。
 いろんな人が混じってこういう会が出来ているのかなあと思っておりますし、こうやって大きく言うと年2回お会い出来るチャンス、これも何かのご縁かなあと思っておりますので今日は限られた 時間ですけれども非常に有意義な交流を図って頂きたいと思っております。


 先程稲岡先生の講義有難うございました。私も大学にいた時は体育系では勿論ないのですけれども反体育系のテニス同好会に入っておりましたけれども、この同好会はやわなクラブでありまして 一応学校の公認で部屋も多摩にありまして非常に懐かしく思っております。
 多分稲岡さんに言わせるとそんなのは体育系じゃないぞ、やわなクラブでしたけれども遊んでばかりいましたけれども。でも今思うと非常に先日も未だに卒業してもう40年近いですけれども クラブから案内が来ます。やはり同窓会があるのですね。
 これは体育系でなくても文科系でもいいのですけれどもそういう集いで人間の付き合いが出来ているという事は非常に有難いなと思っております。そういう会も含めて今日もそういう事で 皆さんと交流を深めさせていただければと思っております。それで皆様方今日東京からお越し頂きましたご来賓の方も併せて白門、中央大学の発展のためそして皆様方のご健勝をご祈念申し上げて 高らかに乾杯をさせて頂きます。」

しばらく歓談の後、司会者より新規入会者の紹介に移りました。今回新たに会員となった学員は総9名で壇上に立ち自己紹介を兼ねご挨拶を頂きました。

 
・石黒 栄治氏 (昭和63年・理工)ブルデンシャル生命保険(株)札幌第二支社
・板倉 大氏  (平成7年・法)(株)ホテルオークラ札幌

 
・佐伯 勇介氏 (平成18年・総政)アフラック札幌総合支社
・冨塚 弘弥氏 (昭和63年・商)アサヒビール(株)北海道総括本部札幌支店

 
・鳥井 啓介氏 (平成23年・法)弁護士法人赤渕・秋山法律事務所
・永久保 宅哉氏(平成19年・法)杉村萬国特許法律事務所

 
・古川 純也氏 (平成28年・理工)オリックス(株)札幌支店
・松岡 秀憲氏 (平成30年・商)(株)帝国データバンク札幌支店

・宮脇 啓介氏 (平成13年・経済)(株)NTPPO北海道支店


 続いて橋本基夫常任理事から「私はあまり札幌とは縁がなくて父母連絡会とかいろいろお邪魔する事はあるのすが滞在時間17時間という事がかつてございまして、今回ゆっくりと 札幌で過ごせるのかと思いましたら、台風が来まして明日東京で用務が出来まして急きょ今晩失礼する事になりました。札幌支部の大変な隆盛を見て心強く思うところがございました。
 今日参ります時に札幌支部のホームベージを拝見して参りました。先程750名の会員がいらっしゃるという話を伺っておりましたが、中央大学は1885年に創立で13年後の1898年に札幌支部が 設立されたと書いておりました。従って120年の歴史があるという事ですね。
 同じ大学を出たという事だけで一つのところにこうして縁が出来るという事は大変素敵な事だなあと改めて思った次第であります。最初の支部の創立総会には初代の学長菊池武夫先生が いらっしゃったという事が書いておりました。菊池武夫先生がここにお見えになりました。中央大学は18人の法律家が創った大学でございますけれども、その18人がともした松明というのが 今53万人まで広がっているという大変歴史のある大学である事を改めてここで感じました。53万人の卒業生がいるというのは全国の大きな大学の中でも非常に数が多い力のある大学だという事を 改めて感じた次第でございます。ここで本学の近況を少しお話しさせて頂きます。


 中央大学は過去何回か大きな歴史の区分があったと思います。1885年に設立をされてこれが第一の創学というのでしょうか、第一の建学というふうにいってもいいと思います。 第二の建学は駿河台に校舎を構えた事。第三の建学は多摩にキャンパスを移転した時、今第四の建学の時期であろうかと思っております。
 おそらくこれから秋にかけて中央大学は大きな動きがあると思います。キャンパスの問題、新学部の設立、スポーツも含めてでありますが、新たな動きがあるだろうと思います。 是非中央大学の秋以降の動きに注目をして頂ければ有難いなあと思っております。
 スポーツ振興という点でもおそらく箱根駅伝を中心として中央大学のプレゼンスを明らかにするような事も起きてくるだろうと思います。また東京オリンピック2020年に向けて学員卒業生を含めて でありますけれども20名を送り込みたいという計画で今スポーツ振興を進めております。現段階でおそらく十数名までは東京オリンピックに送り込めるのではないかというところを計算している ところでございます。今後数名上乗せする事で是非この東京オリンピックに20名の学員を送り込むという計画も実現したいと思っているところでございます。
 そして箱根駅伝、残念ながら全日本大学駅伝につきましては一人棄権者が出ましたので残念ながら本選出場は出来ませんでしたが、箱根駅伝につきましても今あたらしいコーチとか大変有力な 選手を迎えて何とか本選に出場する多分かなり可能性は高いと思っておりますのでこれも10月以降を是非注目して頂ければ大変有難いと思っております。
 菊池武夫先生が第一回の創立の総会にここにお見えになってからもう既に120年が経っておりますけれども、その中で中央大学は元気に力のある大学である事を示したいと思っております。
 繰り返しになりますけれども、これから秋にかけて新しい動きがあるだろうと思いますので是非先輩方のお力添えを賜りまして私も一教員として尽力を尽くして参りたいと思いますのでお力添えを 賜れましたらと思います。大変あわただしい中でご挨拶する大変非礼をお詫びしたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。」

 続いて学員会の山本卓副会長から「本日は本来であれば会長の久野がこの札幌支部まで訪ねて参る予定でありましたがどうしても日程があわないという事で山本若いんだけれども、札幌支部は 最近非常に若い学員の方々が多く集っているのでお前ちょっと行って一言挨拶してこいという事で本日札幌まで参った次第でございます。


 先ほど橋本先生からもご挨拶ございました通り中央大学もいよいよと申しますか、ようやくと申しますか、満を持して国際化という事で学部もこれから世界に飛び立とうとしております。 今年の事業計画は世界に存在感のある大学を目指すという事だったと思いますけれども、この北海道はそれこそ150年前に北海道と命名されましてそれこそこの日本という国を世界に存在感のある国に 導いたのが実はこの札幌であるわけでございます。
 先程橋本先生からのお話で120年前にこの札幌支部の設立総会に初代の菊池武夫先生が出ておられたという事ですけれども実はその来賓の一人に佐藤昌介さんという札幌農学校の校長先生も お見えだったと聞いております。この人は農学校の一期生である事は皆様方ご承知の事だと存じますがこの学校の二期生に新渡戸稲造先生と内村鑑三先生がおられました。
 これはそれこそ日本の国を世界に知らしめた二人であってこの札幌の地で勉強された方々ですからこれから中央大学が世界に冠たる存在感のある大学として目指していくのであるのならやはり 北海道、札幌を真似て真摯の気性を学んで大学も学員会もそのようにこの札幌を学ぶ必要があろうかと思っております。私は学生の頃弁論部におりましていろいろ本を読んでおりました 新渡戸稲造先生の「武士道」読みましたし、内村鑑三先生の「代表的日本人」これも読みました。
 その中に中江藤樹という人が出て来ます、この方がなかなか良い事を言っているのです。「谷の窪みにも、山間にもこの国には聖賢(理想的な人間像としての聖人と賢人)がいる。 ただこの立派な人というのは、なかなか自分を現さないからなかなか日の目を見ない、でもこういう人が一番大事なのだ。さらに言いますと世に出てくる人というのは、たいしたことはない。 私は東京の本部でいろいろ偉い人、名のある人と一緒にこの学員会活動について頑張ろうとやっておりますが、やはりこのような支部に来て初めて全国津々浦々に中央大学を愛している方々が 沢山いるという事を感じる訳であります。だから私は本当に支部総会に出席することが大好きで、今年も多分七か所〜八か所目になりますけれども、今日は本当にこの札幌の地で中央大学を本当に 愛してそして応援しているそういう先輩方と一緒に楽しんで行きたいと思います。
 新渡戸稲造が創った学校に遠友夜学校があります。これは論語の「友、遠方より来るまた楽しからずや」からきていると云われておりますが、実は友という字友人の友、遠友夜学校の友は友人の 友なのです。友人の友とは志を同じくする友という事なのですが、でも本当の論語の言葉は朋という意味で所謂先生を同じくする、師を同じくする、つまり中央大学を卒業した我々というのは、 友であってこの友が今日東京から遥々来たわけですから皆さん先輩方もまた楽しからずやという事で、楽しんで頂いてしっかり今晩楽しんでこの札幌の地の中央大学の愛校の思いをしっかりと感じて 今日帰っていきたいと思います。そういう事で支部が出来て120周年ですから、それもお祝い致しまして私のご挨拶にさせていただきます。本日はおめでとうございます。」

 懇親会は終始和やかな雰囲気の中で進み会員同志名刺交換をし、杯を交わしながら笑顔で語り合う姿や久しぶりの再会を喜ぶ姿があちこちで見受けられました。
 

 

 

 

 

 

 会の最後は校歌・応援歌・惜別の歌の合唱に入り全員が輪になり、肩を組みあってそれぞれ3番までフルコーラスで熱唱し、会場は最高潮に盛り上がり出席者各位は過ぎし学生時代へ思いを 馳せている様子でした。

 

 

 


 結びは長谷川雅英副支部長(昭和58年・札幌市貴養育委員会 教育長)が壇上に立ち「今日は本当に大勢の方が支部総会に駆けつけていただき本当に感謝しております。


「最近幹事長から参加人数が少ない」というお嘆きの声を聞いていたものですから本日はどうなるものか思っておりましたらこれほど沢山の方に来て頂き感謝する次第であります。 またご来賓の方々もいらっしゃって頂きまして本当に有難うございます。先程卓話で還暦のお話しがございましたが、私も私事ではございますけれども今月の末で還暦を迎えます。 この支部総会といいますかこの学員会に出席をさせて頂いて30年以上になるのだなあと思っております。
 ただこういう若い方がたくさん来て頂けると本当に我々有難く思いますし、また私もこの会に参加させて頂いていろんな事をお勉強させてもらいましたし、いろんな方にお助け頂きました。
 本当に感謝している次第でございますのでこの輪をもっともっと広げていければいいなあと思いますので、皆様方にもご支援・ご協力をお願いしたいと思っております。
 今日は北海道らしく乾杯で締めたいと思いますけれども、以前にも私締めの時に一言へんな事を云って終った覚えがあります。それは私の趣味としております掛け言葉でございます。 それで以前にも同じ事を言ったと思いますので、聞いたなあと思う人は落ちは言わないようにして頂きたいと思うもいます。それでは日本の大学と掛けましてAKB48の総選挙と掛けます、 その心はセンターが一番でしょう。お後がよろしいようで。ではここで乾杯をしたいと思います。中央大学のますますの発展とここにお集まりの皆様のご健康、ご活躍を祈念いたしまして 乾杯をいたします、ご唱和をお願い致します。」参加者一同声高らかに「乾杯」の掛け声で締め盛会の内和やかに終了し散会しました。
 尚、札幌市役所白門会より懇親会へ飲み物の寄贈がありました。


▲上へ


平成30年7月21日
第60回ゴルフ大会の開催

 本年度第2回の大会は近郊の北広島市にある「札幌リージエントゴルフ倶楽部新コース」において会員9名参加のもと開催されました。
 当日は生憎曇天でしたが後半からは天気も回復し絶好のゴルフ日和になり楽しい大会になりました。恒例により競技終了後は表彰式を兼ねて懇親会を行いました。
優勝は越岡智之氏(平成12年・法・司法書士越岡智之事務所 アウト:44 イン:48)が、準優勝は伊藤宏二氏(昭和56年・理工・ZEKKOINC.アウト:41 イン;44)また伊藤氏は ベストグロス賞・小波賞も併せて獲得しました。幹事長から優勝者並びに入賞者全員に賞品を授与しました。優勝の越岡氏から「参加2回目でパートナーに恵まれ優勝出来ました。」
 尚、過去60回開催した大会で若手が並み居る先輩を差し置いてしかも2回目で優勝は初めての事で参加者全員が拍手で持って祝いました。
 また初参加の木村誠吾氏(平成6年・商・三栄電機販売(株))からは「楽しい会で次回も是非参加したい」旨挨拶がありました。

 続いて事務局より8月7日(火)支部総会、9月8日(土)開催の小樽との交流ゴルフ大会への参加を呼びかけ、和気あいあいの内に散会しました。今回景品の寄贈者は下記の通りです。
・工津輝雄氏(昭和39年・商・(株)エミック代表取締役)
・山口潔氏(昭和37年・法・(株)ヤマグチモータース会長)
・大峠栄治氏(昭和58年・法・ヤマサ醤油(株)札幌支店長)
・檜森支部長・柴田副支部長・西原幹事長、
・田代信一氏(昭和56年・文・(株)京王プラザホテル札幌)






▲上へ


平成30年7月20日
中央大学学術講演会の開催

 中央大学主催、学員会札幌支部・中央大学父母連絡会札幌支部共催、札幌市教育委員会・札幌商工会議所・(協)中小企業振興センターの後援による 本学学術講演会が午後1時30分から北海道経済センター8階Aホ−ル開催されました。講師に工藤裕子氏(本学法学部教授)を迎え「ロボットは日本を救う?」−ロボットと共存する社会の課題と可能性− と題した講演に札幌市民、札幌商工会議所会員、学員、父母連絡会会員105名が熱心に聴講されました。講演に先立ち舟橋健市学員会札幌支部副支部長の開会の挨拶に続き講演に入りました。
「ご紹介頂きました工藤でございます。私の専門は公共政策、行政学なのですがその中で特にITを使った所謂電子政府などに関わって参りました。2014年位から工学部の特に情報工学あるいは ロボット、感性工学といった専門の先生達といろいろと研究をする機会に恵まれましてその中で今回の話に関係するような研究内容にも最近手を染めております。今日は研究成果の発表というよりは、 恐らくロボットと言いますと今日本の将来ロボットに仕事を取って変わられて仕事がなくなるのではないのかとか非常にセンセイショナルないろいろ話題が新聞やテレビを賑わしておりますので、 基本的にはそんなに簡単に仕事は無くならないという事から話しをしたいと思いますが、同時に日本が抱えている問題をロボットやAI、人工知能がどの位救う事が出来るのかという事をご一緒に 考えたいと思います。
 タイトルが日本を救うと書きたいところだったのですが若干確信が持てませんので?クエスチョンマークが付いております。そういう事で今日は日本の問題点と同時に、ロボットと言いましても ロボットと人工知能は非常に範囲が広いので今日はそのご紹介を含めてお話しをさせて頂きます。今日のテーマの紹介といいますか、基本的に問題意識としては、大体こんなような事になります。 一つはデジタル化という事があると思います。デジタル化というのは所謂アナログに対するデジタル化なのですけれどもそれがロボット開発の起源に一つは私たちの生活にいろいろと デジタルテクノロジーが使われているという事です。
 スマホをお持ちの方であれば日常的にデジタルテクノロジーの所謂恩恵を私たちは受けているという事になるのです。勿論ロボットの開発それから人工知能の開発があります。 いずれも今までの法律体系やそれまでの日本の政府が想定していた内容をはるかにこえるような内容が出てきますのでそういった事についても話したいという事が一つ目です。
 二つ目の問題意識としてしましては、この分野はご存知ようにアップル社とかそれ以外のIBMとか最近だと宇宙開発なども民間企業が非常に大きな役割を果たしているわけですが、 一方で実はこの分野は法律的には穴のいっぱいある、穴があるのではなくて法律が想定していなかった技術が沢山出て来ている分野ですのでそれに追いつくためにも政府の役割が必要だと 言われております。また同時に非常に先端技術が国際的に激しく競争している段階にありますので、非常に自由放任的なアメリカと非常に政府や国際機関が規制しようとしているヨーロッパ 特にEUその間には大きな回路がありまして日本は両者を観ながらどっちにしようかなと迷っているのが現状でございますが、そんな中で今後政府は何をすべきかというお話しをしたいと思います。
 それから冒頭にも申し上げましたがロボットが進展していくと20年後には私たちの仕事の多くがなくなるかいう懸念が多いのですけれども、それよりはどちらかというと現在ある日本の社会的 課題を解決する可能性があるのではないか、同時に日本は今少子高齢化ですので、そういうロボットが人間の代わりになってくれるという事も大事なのですが、もう一つは人間をロボットが代替え する事によってもしかすると日本の生産力等を支えていく逆に新しい産業分野になるのではないかと言われておりますので、今日はこのあたりをご説明したいと思います。
 ロボット言ってもいろいろとあるのですが、日本には実は非常に古い時代からロボットの素晴らしい見本がございます。鉄腕アトムです。鉄腕アトムが世の中に発表されていたのは 1952年から1968年で実は現在の日本のロボット工学の先生方、理系のバリバリのロボットをつくっていらっしゃるような方々も幼少期にこれに触発され自分も鉄腕アトムを作りたいと思ったのが、 きっかけになっている人が多いと言われております。実はそういう事を研究した本も出ていまして、当時の夢の世界だったものが今ほとんど現実化している事と日本の実はロボット技術の夢を 与えた非常に傑作だといわれております。
 世界では古い事例としてフリッツ・ラング監督の「メトロポリス」があります。製作時から、当時1926年ですのでもう100年近く前にも拘わらずこのような美しい映像、映画の中の女性なのですが、 非常に美しいアンドロイドを使っています。それから空を飛ぶ車とか映画の中にもそれこそ今まだ未来と考えられるようなものが出来たというSF黎明期の映画ですが、 こんにちかなり実現しつつあるいろいろなテクノロジーそれからこういったアンドロイドが引き起こす問題点なども示唆している作品としてよくSF映画の原点にして頂点であるとかこの アンドロイドは映画史上最も美しいロボットというふうに言われているそうです。それから男性で結構好きな方がいらっしゃるのではないかと思いますが、1982年〜1986年にアメリカの テレビドラマシリーズでナイトライダーというのがございます。この時の車というのは今想定されているいわゆる自動走行車の原型といいますか、夢を描いたものですが、今技術的にかなりこれに 近いものが出て来ています。基本的に人工知能が車の動きを制御し、さらに人間と会話をできあがったのはするとか、声によって指示を受けてそれに応対出来るというような事で今の スピーカーなどの技術も想定されているという意味でなかなか80年代にしては優れた映画であります。
 もうちょっと新しくなりますと2001年にA.I.というタイトルそのものが人工知能というのがありましてこれは実は若干不思議な縁といいますか、不思議な経過があります。
 もともとはキューブリック監督の企画で作くられる映画だったのですが、ご本人が死去したために有名な、こちらも有名なスピルバーグ監督よって監督作品となったものです。 実はキューブリック監督は1970年代に映画化する予定だったのですが、その後映画化を事を考えていて実際には出来上がったのは2000年という映画です。人間の形をした人工知能が活躍する 主人になっているという映画です。もう一つ最後「T.ROBOT」というのが2004年にあります、これは結構日本ではあまりはやらなかったのですが、これもなぜ取り上げたかと言いますと、 これは興行成績的には特に日本でははやらなかったのですが、アイザック・アシモフの短編集が原点にあってそういう意味ではロボットが非常にしっかりとした背景をもった原作でありまして、 ロボットが殺人を犯す作品を映画化したものですが、基本的には最後のポイントはロボット嫌いの刑事がロボット工学の三原則を使った事件に挑むという事で、実はアシモフは別のロボット長編に 非常にヒントを得ている作品という事であります。
 いずれにしましても1920年代から今日に至るまで人工知能とかロボットが活躍するイメージあるいはテクノロジーはいろいろな形で想定されて来たものが、現在ではほとんどこれらの技術が かなり近い形で現実にあるという事で、実際に生活の中にもう既にあるAIを見ていきたいと思います。ルンバ(お掃除用ロボット)は場所によってかなり使っている方と使っていない方との 差があるようですけれどもお掃除ロボットとしては典型です。
 ペッパー君はソフトバンクのスマホをお持ちの方だと結構ソフトバンクのお店に行ったり、最近では空港とか、あと駅とかいろいろな所にいるのでかなり知名度が増して来ましたがAIですね。 それからシャープが出したこれスマホなのですが、ロボホンというのがあります。この手の所謂声でいろいろ制御されるとか、それに応えてくれるという意味ではスマホそのものなのですが、 ちょっと可愛らしくて動作をしたり踊ったりする意味ではちょっと進んだ形です。最近意外とこれはご覧になった方も少なくて、使用している方ももっと少ないのですがスマホです。
 それから去年から今年にかけて今年の1月11日に発売された最新版のAIBO、ソニーがかつて発売をしていたAIBOよりはすごく動きが自然で犬らしいと、本当に犬みたいな動作をしてくれる だけではなくて、今回のAIBOは犬と一緒に、犬と関係を持つたり、縫いぐるみと言うとちゃんと肩に掛けたりするなかなか優れものです。
 あとはこれもどの位皆さんお使いか、かなりこれも場所によって実は違うのですが、ほとんどの方のスマホ特にアイホンをお使いの方ですとSiriが入って来ておりますが日常的にお使いの方は どの位おりますか? 挙手をお願いします。すくないですね、声で命令を出来るという意味ではタッチパネルからさらにちょっと進化した形なのですが、最近ですとスマート式スピーカーがたくさん 普及して来ているのでSiriも使われるようになって来ているのですが、意外と日本では使われていないのが現実なのです。
 それからパロという日本が実は特許を持っている一見して縫いぐるみ単なるアザラシの縫いぐるみに見えるのですが、このアザラシは実は人工知能が搭載されていて例えば患者さんが愛撫したり、 抱っこしたり、可愛がったりすると、それを覚えていろいろと反応するこのように右側の写真はスウェーデンのカロリンスター病院で有名な病院で小児病棟で使われているのですが ペットセラピーですと、どうしても動物アレルギーの患者さんであれば使えませんし、子供さんの患者さんでも安心して使えるという事で使われております。
それから実はアメリカ、日本各地で老人ホーム等ではセラピーとか還元性を保つという意味でお年寄りにも非常に使われているものです。いずれにしてもやはり人間に反応してくれるというところが 普通の縫いぐるみとは違うところでありますので、そういう意味で還元性を築けるAIの一つの事例になっております。日本では何故か同じような名前が多いのですが、紛らわしいのですよ、 これはパルロといいましてロボットなのです。右側にあるように、お年寄りに例えば「薬の時間ですよ」とリマインドしてあげるとか、実際に薬を持って行くとか簡単ないろいろ動作を家の中で 出来るものとして老人ホーム等を中心に使われ、ご自宅で使われてもおります。
 これも日本が世界に誇る特許を持っているものなのですが、ハルというものです。実は単に骨のようなものが腰についているように見えますが、人間の命令例えば足が不自由な方だとか、 病気で足が不自由になってしまったとか、怪我の後まだ機能が回復していないとかという時にこれを装着する事で今右に行きたいとか、前進したいとか、左に行きたいとか人間の命令を感知して 筋肉に伝えて動きを補助するというものです。これは筑波大学の山海嘉之先生が開発されたものですけれども、これはお年寄りで例えば体の動きが不自由な方にも使われておりますし、 アスリート等が怪我をしたりしてその後のリハビリにも使われております。自分の命令で自分の筋肉を動かすその助けをするという事ですので、そのリハビリの過程に非常に有効であるという事も 知られている人工知能です。多分骨組みのように見えますがこれも人工知能です。
「ダヴィンチ」手術ロボットです、もうかなりの世界的な大きな病院では導入されておりまして人間の眼で見えないような箇所であるとか非常に複雑な病気や手術に関して活躍しているロボットです。 これ見てお解りのようにドクターは執刀を自分でするのではなくてブースの中に座ってマウスを動かすことで手術用ロボットを動かして執刀をするという形になっていますので、実は医師に 要請される役割やスキルが大きく変わってきているという事を示す一つのいい事例であります。
 次は自動走行車ですが、これはグーグル・カーで、最近はアップルなどもアップルマップの作成のために車が世の中を走ったりしておりますが、基本的には自分で自力で運転手なしで走行出来る という。ただ、もう既に最近車を買い替えた方であれば例えば駐車する時であるとか、いろいろなところで既にコンピュータが皆様の操作をアシストするというのが普通になって来ています。 これらも考えてみますと基本的には人間が判断して自分がリールを回すだけではない、ハンドルを回すだけではない、それ以外の補佐機能が付いて人工知能がかなりいろいろな手助けをしてくれる という時代に入って来ている事を示すものであります。最後に無人航空機(ドローン)です。ドローンはサイズがいろいろで例えばアマゾン等が使っているように物を運ぶ程度の小さい 50p四方位のものから、アメリカ等いろいろな国が国防上に、安全保障上に使っている大きな飛行機形のものまでいろいろあります。
 これはもう既に現実となっているものでありまして今までお見せしてきたものは、既にロボット、AI、人工知能として世の中に普及しているあるいは普及しつつあるものという事になって おります。改めて人工知能ってどういう定義をされているのかというと非常に変な定義で「人工知能は人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試みあるいはそのための 一連の基礎事実を指す」という事でAIと言われているものは人間と同様のものを機械がやってくれるそういう定義になっております。具体的には既にお見せしたドローンとかヒューマノイド、 人間の形をしたロボット、自動走行車などが入ります。今日お話しする中心はロボットなので必ずしもここまでの知能、つまり人工知能までないものも含くまれますが、大きな違いとしてはソフトに よって決まっている動作をやるというのではなくて、自己学習によって習得していく、成長していくというのが人工知能の特色です。一方今日のお話の中に出てきます他の概念なのですが、 結構最近はマスコミやその他メデイアに出てきていますモノのインターネットというものです。実は変な日本語になのですが、TNTERNET OF THTNGSあるいはIOTの日本語訳 として出てきましたが、意味としてはコンピュータなどの情報・通信機器だけではなくて、世の中にあるすべての物体(モノ)に通信機能を持たせることで、インターネットに接続したり相互に 通信することが出来る、それによって自動認識をしたり、自動制御、遠隔計測をする事といわれておりますが、よくこの事例として挙げられるのが賢い冷蔵庫です。賢い冷蔵庫といわれるのは、 冷蔵庫が通信機能を持つことで、例えば今もうすぐ牛乳がなくなりますとか、卵が無くなりましたという情報を自分の近くの例えばコンビニやスーパーマーケットに送ると自動的に足りない物が 送られて補充されてくる。それは宅配便か何かわかりませんがそういう手段で送られてくるというものなのです。あるいは既に考えられている、応用されているテクノロジーとしてはお年寄りの ご自宅特に独居老人の方のご自宅にこういった賢い冷蔵庫を置いておくと毎日冷蔵庫を開けて中のものを取り出しているかどうか、つまり2日位冷蔵庫が一回も開けられていないという事は何か異変が あったのでのではないのか、それが近親者に分かるとかそういったものとして使われている。これ実は便利という側面と、同時に例えば皆さんが一週間冷蔵庫を開けていないという事がわかると 場合によっては留守だという事もよくない人に伝わる可能性が充分にありまして非常に諸刃の剣となるものでもあります。
これも最近マスコミ等で非常に取り上げられているのでお聞きになった方も多いのではないかと思います。「TNDUSTRY 4.0」はもともとはドイツ政府が先駆けて始めた概念では あるのですが、工業のデジタル化によって製造業の様相を根本的に変えて、製造コストを大幅に削減する。つまり工場と工場の間で自動的にいろいろと合意をする事で例えば必要な材料、 必要な原料を必要な時に届けてもらい、必要な市場の状況に合わせて、需要に合わせて計算をする。それを物流になるべく合理的な形で乗せてサプライ店を回していくというものですので、 基本的に日本が今まで目指して来た在庫を少なくするとか、必要に合わせて生産をするという考え方を究極までデジタル化して自動化しようというものです。
コストの極小化をするという事なのですが、ここでは人間がその動きを誰かが計算したり、コンピュータを動かして考えていくのではなくて工場自体がAI化する事によってお互いに合意点を 見つけるという世界までも考えているものです。つまり工場自体が自ら考える工場になるというものであります。
 これは日本政府が言っているSO?IETY 5.0という概念で実は第5期科学技術基本計画によって日本が目指す未来社会の姿として初めて提唱されたものなのですが、 情報社会をSO?IETY 4.0といっているのでそれに続く一つ社会のあり方というふうに考えております。これはサイバー空間つまり仮想の空間と実際の現実の空間を融合させて経済発展と 社会的課題の解決の両方を目指すという事になっておりまして、要はバーチャルの空間というのはいくら技術が進んだとしても、いろいろメリットはあるのですが現実の問題を解決するためには、 やはり現実世界か゛ないといけないという事で両者の融合を考えているものになっていると思いまます。
ところが今まで申し上げた事は技術的には特に実験室の中では既に可能になっている技術がほとんどです。ですが問題は実験室から技術が世の中に出て私達の生活の中に入って来た時に、 実は今現行の制度や社会システムというのは、全てこの技術を受け入れられるような状態にないというのが今の問題です。それを上げてみたのですが、一つは例えばTOT、先程の TNTERNET OF THTNGS 冷蔵庫、賢い冷蔵庫は同意がなくても情報が流れてしまう。
 例えば私が賢い冷蔵庫を持っていて別に牛乳が無くなろうと、無くならないとそんな事をばれたくないなと思っていても、賢い冷蔵庫を持ってしまうとその情報は世の中にばらまかれる、 プライバシーはそうすると無くなります。基本的に私が何時冷蔵庫を開けたかという情報がサイバー空間に氾濫しますのでそれから逃れるためには冷蔵庫の電源を切るしかないという事になります。
 それから問題は事故の責任を誰が取るかという事。先程の賢い冷蔵庫が一週間開けていないからどうもあのお宅は留守ではないかという情報をハッカーが分かったとします。このハッカーは今何をするかといいますと、実際さらに悪い事をしようとしている人にその情報を売るのです。
 例えばカードの情報、皆さんのカードの情報をハッキングしている悪い人たちは、その人たちはやる事が楽しくやっているのですが、もう一つはお金が目当です。ただ彼らは情報を盗んで 皆さんの銀行に行って下すのではなくて、そういう事をしようとしている人に高いお金でパスワードのリストを売るのです。そういう人がパスワードのリストを売ってあるいは空巣を計画 している人にあのお宅は一週間留守ですという情報を売ったとします、で実際には空き巣が入って何か盗られたとすると、入った空き巣は現行犯ですから捕まればその人は逮捕されますけれども、 その情報を売った人はどういう罪かといいますと、なかなかグレーゾーン、その人は窃盗罪ではないので今の場合にはハッキングした情報を売り渡している罪だけなので、その人がうまくどっかに 消えてしまえばその人を追及する事は非常に難しいという事にもなります。それから万一データーの分析が間違っていて牛乳が無くなったというのは間違いであって実は牛乳はたくさんあったの かもしれないのにもかかわらず次々と牛乳が届けられたら迷惑するのですが、牛乳が増えたぐらいではたいした事にはなりませんけれども、スマートなお風呂でとんでもない時にどんどん水が 入っていったら水が溢れて大変なことになります。というような事が起きかねないという事です。
似たような事は例えば自動走行車を利用していない人、自動走行車はセンサーによっていろいろな情報を感知しそれによって例えば前の車との車間距離を保つたり、交差点で人がいないか、 何がないか、障害物がないかを確認して進むわけですが、自動走行車を運転している人とか乗っている人はともかく乗っていない人や歩行者などの情報もみんな吸収されます。 ですから皆さんがたまたま横断歩道を歩いていたり、その歩道を歩いていてもその情報も捉えているのです。
それから判断ミス、これはよく話題になる事ですが、動作ミスや判断ミスをして事故が起こったらどうなるのか、ウーバーが実験していた自動走行車で歩行者が死亡するという事件がございました。 そういう時に判断ミスをした時の事故の責任にというのは、センサーが間違っているのかそれに対してどういう速度でどのタイミングで運転しろという事を決めた車が悪いのか、 そのソフトウェアを開発した人が悪いのか、そもそも車を製造した人が悪いのか、これまでの製造物責任法では解決出来ないような分野のゾーンがどうしても出て来てしまいます。 それから倫理的な問題というのもあるわけです。
 例えばトロッコ問題(制御不能となったトロッコが、直進すれば5人、右折すれば1人と衝突する場合、どう判断させるべきか)のように暴走しつつ車が何らかの形で壊れてしまっているの だけれども、歩行者が目の前にいた時に、歩行者を回避することで車がどこかにぶつかって大破して乗っている人が死ぬ方がいいのか、どうするのか、我々の人間的な倫理観ですと歩行者を 守ろうという事になりますが、もしそういう車を製造したら必ず乗っている人が死ぬような車になりますからそんな車は誰も買いません。という事になればメーカーはそういう発想の車は 造らないと思われますので結局どうするか、つまり実験室の中では出来るテクノロジーであっても現実社会に実際に出て行った時の壁、誤差というものがあります。
 それから現行の法制度とか、倫理社会的なルールには必ずしもそぐわないような状況が出た時にどう整備するのかという問題があったりします。それから先程介護ロボットとか 手術支援ロボットのお話しをしましたが、ロボットというのは人間と共同して何かをするロボット、フオワークとか共に働くという意味からロボットといわれております。 例えばこの時にお医者さんが手術ロボットの操作をする時には自分がメスを持って執刀するのではなくて、コンピュータの画面を見ながらマウスを動かすのがお医者さんの仕事になります。
 そうすると実は今迄の医師の免許に必要とされていたスキルや師の知識それからいろいろな経験という問題の全く新たな世界が広がっていまして、こういう意味では実は日本ではまだ ダヴィンチを使いこなせる先生は少ないという問題もあります。
 そうすると職業資格の中身として要請されるものが当然変わってくると言われていますし、実は法曹の世界でも例えば法律の世界でもどんどんAIが進んでくると人間の弁護士さんが やるべき仕事とAIがやってくれる仕事のすみ分けなども出てきます。
 それからスマートハウスについては先程の冷蔵庫ではありませんが事故の責任誰が取るのか、何かハッキングされて自分の家が機能不全になってしまう事もありえます。 つまり全てのものと通信されているという事はこういう危険もあります。何か不具合が起こった時にシャットアウトする以外に、つまりパソコンが急にフリーズしたような状態か、 フリーズならまだいいのですが、ハッキングされてしまって誰かの勝手な操作で自分の家の電気が点いたり消えたりしたら偉い迷惑な話ですが、そういう事が起こるという事でもあります。 一方で今お話ししたのは現実的にこういう問題が起こりかねませんという事ですが、現行の制度との関係でいうと次のような問題があります。一つは契約です例えば誰かと誰か、 A社とB社が契約するあるいは?さんとDさんが契約するといったような人間同士あるいは法人同士の契約というのは、今きちんと法律的に存在しますので、契約としてそれがもし不履行が あったらその責任の追求も出来ますけれども、AIとAIが合意をして何らかの行為をするといってもAIは人間でもなければ、法人格もない、そうなるとそもそも契約が成立する要件って 何だろうとか、AIはものすごい速度で人間の想像を超える速度で合意をする事が出来ますのでこれは実際フィンテックの世界ではすでに起こっているのですが何万部の一の、何万分の一秒の 世界で合意が出来ますので、何時本当に合意が成立したのかとかこれはなかなか特定はしにくいという問題がありますので、万一その契約に何か問題があった時に今の消費者保護では対応が 出来ない世界があります。
 それから二つ目の民事責任ですが、例えば自動運転の損害賠償責任のように誰が責任を負うのか、それからこういう新しい分野がもし将来自動走行車が普通になった時には、 例えば公的な保険制度を導入してこういう事故の時には公的な保険からお金を払いますよとするのか、あるいは民間の保険会社などが私的な商品として対応するのか、あるいはそもそもある リスクをどう判断するのかという問題があります。私的な商品だと恐らくどういう状況でという事をいちいち保険会社が判断しなければならなくて、それは非常に難しいのでもしかすると、 全世界で自動走行車が当たり前になるとこういった公的な保険制度というものも考えられる必要がある場合もありうるかもしれません。いづれにしても現在の例えば民法もそうですし、 自動車損害賠償保障法とか先程申し上げました製造物責任法では対応出来ない世界が広がって来るという事になります。
 刑事責任も同じです先程の泥棒ではありませんが、情報を不正に利用して、その情報を不正に利用する事で何か実害があるような犯罪を起こしたらどうなるのか、あるいはAIを不正に 改ざんして操作してその結果何か不具合を人やものに与えてしまったというような場合、それどういう刑事責任になるのというとよくわかりません。つまり現行の法律を厳密に適用すると なかなかよくわからないという世界があります。
 それから知財ですね、これは既にAIは作曲をし、いろいろな作曲の賞を取ったり、文学作品を作って文学賞を、さすがに優勝まではいってないようですが、佳作ぐらいにいろいろなところの 文学賞に入ったり、絵を描いたりしています。そうなってくるとAIが作ったものは誰に知的財産権が帰属するか、AIに帰属すると言ってもAIは人ではないので、ではどうするかという話です。 問題は今の法律的に言いますと、知財というのは思想または感情を表現したものとなっております。
 そうするとAIが作品を作ったり、AIが作詞をしたり、作曲をしたり、文学作品を作ってもそれは過去の文学作品や、作詞、作曲のデータベースから作っているものでAI自身の思想や感情を 表現したものではない。そうなると現在の知財で当てはめると多分AIは知財の保有者、帰属者ではないとは考えられますが、AIと人間が一緒になって何か作ったらどうなのかとかそういう 問題があります。実はAIが例えば収集したデータベースとかAIはいろいろなデータベースから学んで学習していくのですが、その学習したデータというのは一体誰の所有権なのかAIが自分で 集めたとしてもAIに帰属するのかどうか非常にむずかしい問題とか基本的にはAIに帰属しようがないので、ではどうするのかという問題があります。
 それから勿論後は個人情報保護法との関係があります。私達のデータというのが例えばセンサーが一般的になりますとどんどん私達が一々同意しなくてもありとあらゆるデータが取られています。 ご案内のように例のフェイスブック事件のように皆さんが自分でフェイスブックにアップロードしたデータや写真やいろいろな事や呟きが結局集められて分析されて例えば2016年の アメリカ大統領選挙の時に扱われたという事になるわけですが、フェイスブックは実は最初に登録をされる時に、いろいろ条件が書いてありましてこれに同意しますか?一応あるのです。 皆さん多分読まれていてきちっと同意するというところにクリックするのでシステムの中に入ってしまうのですが、実は今世の中にあるシステムのほとんどは一応皆さんの同意を聞いてきます。
 ただ問題はセンサーの世界になりますと、私達が普通道を歩いているだけでその情報が取られているという事になりますのでつまり自分のプライバシーそもそも存在しない。 それから既に例えばいろいろな生体認証、顔の形であるとか、指紋とかいろんな認証が増えていく中で私達の情報というのは実は世の中に隠れまわっているという事にもうなっています。 そうすると今後匿名に加工された情報はどうなるのかとかルールの異なる外国間、国どうしの取引の時にどうなるのかという問題が出てきまして、実はこの世界ではつい最近なのですが 二か月ほど前ですがまだ二か月は経っていませんがEUがGDPR(General Data Protectin Regulation)一般情報保護規則というのを導入しました。
 これによってEUの外あるいはEUの中のいろんなデータが、個人情報などがその外に出回らないようにあるいはEUの企業と取引のある会社の情報がその取引企業を経由して外に出ていかない ようにする事で非常に厳しいプライバシー基準が設けられ、これは実はEUが非常に自由なアメリカ型のそしてアメリカの企業が多くEUの中でも特に情報のプラットフォームを作っていくと いう事から出来た規則であります。一方で法律だけではなくていろいろな行政法規との関係というのも出てきます。先程職業資格の話しを申し上げました。例えばお医者さんが今までの医師免許に 必要な知識とかスキル、技能に加えて別の種類が必要になってくるというのもそうなのですが、そもそも例えば自動走行車か普通になってきますと運転免許も当然変わらないといけませんあるいは フィンテックが既に進んでいる中では金融取引の許認可とか監督も当然変わってきます。最近ではこの話しですとビットコインでなった仮想通貨の話が日本では今年は大騒ぎをしましたのでにわかに 注目されていますけれども、もしかするとその金融取引企業という考え方自体も変わらないと将来には適合しない時代が来るのではないかというふうに考えます。
 そうすると実は許認可とか登録監督制度自体が多くの分野で変わらないといけないという事になりますので今迄のような許認可体制では対応出来なくなる。
 そうすると実は技術だけの問題でもなければ法律制度だけの問題ではなくて、恐らく世の中にあるありとあらゆる行政機関もこれに対応しないといけないという事になってきます。
 それから独禁法とか競争法との大きな齟齬が生じます。実は皆様よくご存じのグーグルとかアップルとかフェイスブックとかこういった大きな情報系の企業というのは本当に比較的に短い期間に 世界的な企業になったのです。アマゾンなどもそうです。これらはプラットフォームビジネスといって世界中に同じロジックのビジネスモデルを自分達が作り上げる事で皆が利用する、 皆が利用する事によって更に利便性がアップする、そういうビジネスをいいます。典型的にはあとAirbnbなどもあります。考えてみればAirbnbが出来る前には似たようなサービスを提供する サイトというのが世の中に五万とあったわけですが、同じ名前のもとに同じ一個のサイトで世界中の情報が捕捉されるようになれば、ホストも増えますし、ゲストも非常に便利だからそれを使う、 ゲストがたくさんアクセスしてくれるからそのホストになろうとする人が増えるという事で最初にそういったビジネスのモデルが出来るとどんどん利用者が雪だるま式に増えるというもので、 これをプラットフォームビジネスと通常いいます。
 プラットフォームビジネスは短い期間にそのビジネスモデルを世界中にばっと広げるから皆が使うというものなのです。そうしますとよくよく考えてみますと独禁法がもともといっていた事には めちゃくちゃ合致していない世界でありましていってみれば如何に速い短い時間に世界中で独占するかというのがビジネスの成功を決めている。そういうパターンのビジネスになります。 しかしこれはよく考えてみますと例えば電話が発達した時というのは、電話のケースを一人だけ持っていても相手も電話を持っていなければ電話は出来ません。それから電話線が世界中に、 あるいは日本中に広がらない限り実は相手がいなければ電話のメリットはないわけです。こういったビジネスは最初に広がる時にどうしても独占状態があってその後、実はだんだん独占で なくなるのが普通なのですが、AIの世界あるいはロボットの世界は非常に進歩が速かったためにほとんどが独占状態になっています。でこれを独禁法に真面目に当てはめると今EUが多くの アメリカ企業と戦っているような形になりましてそれは全部独禁法で駄目なのですよとやると実は活動が出来ないという問題点がありますが、同時に技術的なメリットのためにはある程度の独占 状態があった方が実は技術的には更に進むという非常に大きな矛盾を抱えた分野であります。
 それから当然この分野がいろいろと今後進んでいくためには条約によって例えば国と国とのいろいろな決め事をしていかなければならない分野というのが当然出てきますが現状では あまり進んでおりません。
 実は全てがデジタル化するという事はいろいろなデータが残る事でもあるのですが同時にデータが次々と新しくなっていくのでそのデータを如何に記録・保存をして後で検証出来るかという 問題があります。よく知られているものとしては街角にあるような商店街にある防犯カメラがあります。防犯カメラはデータをある一定期間保存しますがその後はもう一度そのテープを利用して また新しいデータを保存している。そうしますとものすごく昔のデータというのは実は残っていないわけです。そうするとよりデジタル化が進めば理屈から言えばどこかにその前のデータを 保存する事が出来るのですが、そうすると実は大量のデータが世の中に溢れる事になりますのであまり現実的ではない。ただご案内のように今世の中に溢れている防犯カメラのお陰で実はかなり 犯罪者が捕まったり、事件の解決の糸口になったりしています。その事を考えると検証の可能性というのをどう保障するかというような事も問題になります。
 最後に何度か既に申し上げている事なのですが、実験環境の中で出来る事とそれを社会実装をする時の難しさがあります。先程のウーバーの自動走行車の問題のようにアメリカなどでは公道で 自動走行車の実験がかなり出来るようになっていますが、日本では非常に限られた所でしか今まだ出来ていません。しかし技術が本当により完璧になるためには実際の生活環境の中での実験が 必要になりますので、この公道実験の可能性というのが問題になります。それから一般的にはこういった問題か法律的あるいは制度的に解決したとしても新しい技術が出て来るとこういう問題が あります。そもそも私達一般市民が今後どれだけこういった新しいテクノロジーを世の中で受け入れていくのかという社会的なコンセンサスの問題があります。
 それから当然プライバシーなのですが、日本人は非常にプライバシー観念が高い発達した国民ですけれども先ほどのように私達のプライバシー空間というのがどんどん変わっていった中で それをどこまで許せるのかという問題が出てきます。実はこれに関しては非常に技術が進めば進むほどなかなか一般市民には分かりにくい世界、分かりにくい領域というのが出てきますが、 これに対しては例えばEUは説明する義務という事で普通の人が分かるような言葉できちんと説明しないといけないという義務規則を作ったりしていますが、それでもやはり開発者と一版市民の 間にはかなりギャップがあるという問題があります。それと日本でよく言われているのは人材育成とかが足りないので将来この分野を敬遠する、人がいないのではないのかという問題もあります。
 最後に先ほどからAIとかロボットは人間ではないし法人ではないと申し上げました。但し彼らが何らかの形で所有をしたり何らかの権利を持つ事がそれによって法律的にすっきりする場面と いうのはあります。実は企業は法人格という格を持っているので人間と同等に扱えるわけです。そういう意味では実はヨーロッパを中心にロボットに新しい人格、ロボット格みたいなものを与える 事でロボットに実際損害賠償を負わせる事は出来ないのでロボットの所有者かロボットの開発者という事にはなるのですが、一応頭の整理としてロボット格を作った方がいいのではないかという ような事も言われています。外国ではアメリカがこの分野をやはり牽引しておりましていろいろと決め事とかルールとかを出している。先ほど申し上げたEUが2017年1月にやっている Right to Explanationというのは説明する権利なのですが、説明する義務であって一般国民が説明される権利を持つという意味でありました。更にそもそも今日 お話ししてきたような技術や問題はいろいろあるにせよどうなのですか ?社会問題の解決に意味がありそうなのかという話を最後にさせて頂きます。
 そもそも今期待されている問題解決と言いますと大体こんな事かなとつまり日本の人口減少社会で人口がそもそも減っているから特にそれが少子高齢化という形で高齢者は増えて子供が少ない 同時に他国と比較して著しく移民が少ない,となりますと非常に近い将来生産年齢人口が減少する事で日本の労働力不足,ですから生産性が低くなる事もそうですし、そもそも必要に応じた生産が 出来ないのではないかと言われています。それから勿論一方で高齢者が増えるので特に介護人材が不足するというのはこういう人口関係、労働力関係の問題点というのが一つあります。
 それからもう一つは所謂向都離村、田舎から都会に人が流入する、流失し流入するという社会的な移動ですね、その中で近年限界集落が増えたりとか、あと2014年には有名なレポートが 出まして消滅可能性都市というのが日本のマスコミで非常に話題になり日本全国で問題意識を掻き立てたところです。
 要は世界的にも2050年までに世界人口の半数近くの人が大都市に住んでいる事になるだろうと言われていますが大都市への極端な人口集中と地方の衰退というのが一つ問題だと言われています。 両方併せましてやはり日本の経済発展が停滞するのではないか、そもそも成長しない人口ですし、それに生産力も追いつかないとすると経済停滞という事が問題だと。 映像でイメージを見て頂きますと人口減少社会、少子高齢化、高齢者が増えていって若い人が減ってきて人口全体が減っていくという、ちょっとグレーな時代がわかります。 一方で出生率どんどん減ってます移民も非常に少ない、諸外国に比べて外国人労働者も、今ちょっと増えていますが、めちゃくちゃ少ない。
 これは有名な例の2014年消滅可能都市が発表された時の2040年には、現在の半数以上の自治体が消滅してしまう。つまりこれはお子さんを作ることの出来る適齢期の女性が現在より半減する 自治体の数を数えたものです。つまり女性がいなくなれば再生産が出来なくなるのでその自治体は近い将来子供が生まれないので無くなってしまうという計算をしたものです。
 いずれにしてもこれらの問題点というのは結構前から指摘はされて来た問題点でして、日本政府はずうっと手をこまねいて見ていたのかというと結構いろんな政策がありました。 しかし良く見て見ますとどれもあまり成功していないというのが現状です。
 先ず少子化対策、これはこんなにいっぱい政策をやっています。1989年に1.57ショップつまり合計特殊出生率が1.57になったので要はカップルが二人以上子供を作らないと人口は増えていきません ので、1.57という事は女性が一生の間に平均して1.57人しか産まないという事は人口がどんどん減っていくという将来が実は80年代には分かっていました。 それから実にこの短い期間にこれだけたくさんいろいろな政策をやっている、大体でも政策をたくさん打っているという事は前の政策がうまくいかないので新しい政策を打つ、 主に厚生労働省ですが、前の厚生省です。労働省は最近ですのであまり責任はありません。
 二つ目の問題点の外国人労働者が少ないという点ですが実はこれもそれなりに対策を打ってきました。90年になって入管法を改正して少し入りやすくしたり、 日系ブラジル人労働者を積極的に迎え入れる事で非常に労働者不足に悩んでいる工場などに配置していこうという事がありましたが、実は2007年をピークに特に東日本大震災をきっかけに 多くの方が帰国してしまってその後少し回復していますが、まだものすごく少ない状態です。
 それから2008年からは介護人材という事でインドネシア、フィリピン及びベトナムから外国人看護師、介護福祉士の候補者受け入れという事を始めました。
 主に本国で既に看護師資格を持っている方を中心に日本で2年間病院とか施設で勉強しながら国家試験の勉強をして頂きその間は日本政府が日本語学校も通わせその結果2年後に看護師もしくは 介護福祉士の国家試験を受けて頂いてというはずだったのですが、実は合格率が非常に低くてこれは結構いろんなところで報道されているのでご承知の方も多いのではないかと思いますが。 非常に合格率が低い、これは簡単な理由でして2年間で皆さん日常生活はぺらぺらなのですが、病名とかを漢字で記憶しないとこれは普通の若い日本の子でもなかなかむずかしいところで、 来て2年位でどだい非常に無理な話がございまして残念ながら国家試験に合格しないと実は有資格者ではないのでそのまま介護施設で働いたとしても例えば給料が上がらないなどの問題があります。
 それから非常に実は矛盾していたのですが、日本語が上手になるので本国に帰って日本企業の現地採用などで実は日本で介護分野で働くよりずうっと給料は高い、しかも自国に帰えれるという事で 残念ながら国家試験に合格したけれども帰国してしまった方も多いので定着率は非常に低いのです。実はこの政策まだ政府は実行しておりますが介護人材の増加の決定打になるほどにはいって いないのが現状です。
 それから少子高齢化については随分昔になるのですが、1986年当時の通産省がシルバーコロンビア計画で第二の人生を豊かに海外で過ごす必要な計画が実はありました。 いろいろやったのですがこれもあまりうまくいきません。日本人の高齢者の方が物価の安い海外でより日本よりも豊かな生活をというプロジエクトはそれなりに東南アジアとかいろいろな所でも ありましたがそれほど定着していないのが現実であります。
 つまりそういう意味ではやはり介護の問題や高齢化の問題を解決するようなものにはなっていないという事になります。
 一方で大都市に集中し地方が疲弊するという問題については、これも実は国はいろんな事をこれまでやってきました。一つには首都機能移転というので結構80年代古くは70年代位から 話題としてはあって東京から遷都しょう何処かに都を移そうあるいは全部の機能を東京に置いておくと首都直下型地震があっても怖いし、それで国会は何処か北に持っていって、 裁判所はどこに持っていくという転都とか、分都とか、展都とかいろいろアイデアが出ましたが、残念ながらどれもアイデア倒れでした。
 実は1990年代の前半には国会等の移転に関する決議、法律が相次いて出ているのですが、この後は逆に那須案とかいろいろ出てここに首都が移るのではないかというとそこの土地が高騰したり とか市場はやたらと反応したのですが一向に機能移転が進みませんで、一方で日本の場合には諸外国に比べても極端に例えばビジネスの本拠地というのもみんな東京に集中している、 こういう現状があります。
 一方で道州制というアイデアも出て参りました。これはどちらかと言いますと経済団体がかなり熱心に研究をして90年代それから2000年に入っても関西や特に福岡、九州などが熱心に 研究はしているのですが進んでおりません。しかし皮肉な事に国では2006年にそれまで首都機能移転担当大臣というのがありましたが、そのポストが無くなりまして道州制担当大臣大に名前が 変わっています。という事は恐らく日本政府としてはもう首都機能移転というのは頭の中になくてせいぜいやるとしても道州制だよという一つのメッセージかなと思いますが、いずれにしても これもたいして今迄有効な政策は打てていないというのが現状です。つまり首都への集中を妨げるあるいは少なくともそれを緩和するような事は成功していないというのが現状です。
 一方で自治体は非常に一緒懸命ここ10年位やっているのが移住促進であるとか、Uターン、Tターン、Jターン、その事務の方が元に戻ってくるのをUターン、それから都会の人が地方に 移住するのをTターンあるいは自分の元出身地の近くまで戻って来るのをJターンと言いますが、実際によっては非常に有効に機能している小さな自治体はあります。 ただ全国的なムーブメントになるまでにはいっていないというのが現実ですし、これどちらかと言いますと本当に一人、二人とか何世帯という問題位なのでどちらかというと問題の解決という よりは、その人のライフスタイルの新しい一つの選択肢として田舎暮をしたいとか、自分の故郷に戻りたいという事に留まっているのが現状かなというふうに理解をしています。
 最後にもう一つ地方の疲弊の問題を解決する策として近年日本の自治体で行われて来ているのが、コンパクト・シティというものです。北海道に一番近いコンパクト・シティの例ですと 青森ですが、青森市がコンパクト・シティを目指していろいろやってきたのですが、駄目な事に青森市の例はどちらかというと失敗例として知られています。 これは富山の事例を出していますが、一般に問題はどこから始まったかといいますとみんな雪深い地域です。
 つまり冬になると雪降しが必要な地域なのです。雪降しは若い人が雪が降りだしてからがんがん降ろさないといけないので、そもそも少子高齢化でおじいさん、おばあさん特におばあさんだけの 一人暮らしが増えてしまうと雪降しが出来ない。雪降しを放っておくと家が潰れますので何とかしないといけない、そもそもしかしお年寄りがいろんな所に散らばって住んでいるので、 行政が助けて上げようにもそこまで行くのが大変で、そこまで行くために除雪をしなければならないという問題が認識されるようになった結果として出てきた一つの解決策、 勿論コンパクト・シティは海外でも事例がありまして所謂分散してしまってスプロールしすぎた町をもう少し中心市街地を活性化しようという事からもくるのですが、日本の場合にはそれに プラス少子高齢化の問題特に高齢化問題がありました。富山の場合にはやはり戦後非常に郊外に拡散していた住居をその間に疲弊してしまった中心市街地に人々を呼び戻してお年寄りなどが トラムを使って30分圏内位で歩いたりトラムを使う事で病院や市役所やいろいろなセンターへ公民館や必要な行政機関に簡単に行けるような街を作ろうという事を企画したのですが、 実は皆さんに引っ越しをしてもらわないと実現しないのでなかなか長年住み慣れた家をあけ放って中心市街地に移れと言われてもしり込みする人も多いですし、なかなかこれは進まない一人一人の 方を説得するしかないというようなイメージ。青森に比べると実は富山の方が成功事例とは言われているのですがそれでもいろいろと問題はあります。
 国の方はじゃあ何をやったのかという事なのですが、国は1999年から2006年までの7年間に所謂平成の大合併というのを推し進めました。平成の大合併は自分の一個の自治体として自立して行く事は 将来的に難しいだろうというふうに判断する自治体を合併させる事によって、ある程度経済力や人口がありかつ行政機関の大きさも少し大きくなるという事を目指して、実際には数はそれまで 3300近くあった自治体が今は1720ですから半数近く45%減っているという事で数のうえからは非常に成功したように見えます。ところが問題は、北海道もかなり自治体が減りましたけれども逆に ものすごい広大な自治体が出来てしまって実は市役所に行くまでが滅茶苦茶遠くなるとか、あまりにも大きくなったので地域内分権という事で昔のそれぞれの市役所や町役場や村役場を支所にする、 だから結果的にはあまり合理化出来ないいろいろな問題を生んでいます。ですからこれも少子化とか高齢化それから地方の疲弊に対して何か有機的な解決策になったのかと言えばあまりなって いないのが現状であります。
 今の安倍政権になってからこの問題というのは政策的にも注目されてきました。一つがいろいろこれもどちらかというとスキャンダルとかまずい事のイメージが強くてそもそもあやしい政策では ないのかと思われているようですが、地方創生政策というのがあります。2014年に安倍政権が提唱致しましてローカル・アベノミクスというふうにも言われています。これは幾つか特徴があるの ですが一つには特区構想です。特区を申請する事はこれはいろいろまずい特区がでちゃつてイメージがすごく悪くなったのですが、例えば先程の自動運転に関しては、自分達の自治体の活性化の ために例えば公道での実験を許すとか、これ実際にお年寄りの多い地域でユーバーを使ったお年寄りの移送サービスなど所謂タクシーサービスを始めた所もありますし、こういった限られた地域で 規制緩和を実施するというのも一つうたっています。
 これ実はとても可能性としては今日お話したような事が小さな段階ではありますけれども、小さな区域ではありますけれども、そこで普通の人の日常生活の中で実験出来る可能性はたくさん 持っていたのですけれども、どこかの獣医学部とかそういうところばかりが有名になってしまったのでちょっと目立ってしまったというところです。
 それから実はこの中にはあと情報とか人材支援という事も結構注目されたものでありました。そういう意味で若干可能性があるのですが、これまで大きな成果や今後全国レベルで何か展開をする というところまでには至っていないのが現実であります。今後唯一若干可能性があるのはこの辺かなと思います。
 このように早くは70年代位からいろいろと問題に対してどちらかというと伝統的なやり方つまり政策であるとか、何かの推進戦略とかそういう形で政府がやって来たのがほぼ悉く失敗している 中でAIとかロボットが何か出来るのかという事を考えてみますと、一つはやはりロボットは労働力の代替にはなります。いろいろな作業が自動化される事で人間がいなくてもあるいは今と同じ 数の労働力がなくても同じレベルのサービスを提供する事が出来るという側面がある。ただこれは勿論可能性はあるのですか同時に限界もあります。
 例えば品質をきちんとチェックするという作業は例えば何かの製造ロボット自身では出来ないのでやはり人間がスーパーバイザーにならなければならない。例えば実際もう主婦ロボットというのは あるのです、料理を作るロボットかなりハイレベルな料理が作れます。但し例えば原材料が変わった時にちゃんと対応が出来ているかどうかとか、周りの外部環境にちゃんと合わせた変更をしている かどうか、人間がチェックしないといけない。そうしますと人間が大勢で例えば工場で何か食品を製造するという時の基本的な作業はロボットが代替するかもしれませんが、その品質チェックで あるとかいろいろな条件のチェックはやはり人間がするので、人間の言ってみれば人間の役割はちょっと変わるかもしれないけれども、完全失業する訳ではない。むしろ足りない労働力の補完には ロボットは非常に有効です。
 リーガルサービスにおいてもロボット・AIが活躍する時代が来ると言われていますし、もう現実になっています。一番評価されているのが人間よりも正確にいろいろなデータを記憶する事が 出来ますので過去の判例とかいろいろなデータを入れてあげる事です。
 例えば特に契約書、契約書に齟齬かないかとか、必要な情報が抜けていないかどうかというのを人間が一々眼で読んで眼でチェックするよりも速くかつ正確にそれから人間は間違った情報を 見つけたり自分のクライアントに不利な情報はこれだというのを見つけるのは出来るのですが、もともと必要であるだろうけれどもたまたまあるいは意図的に抜かされている情報を見つけ出す という人間の能力としては非常に難しい、ところがAIはこういう事が非常に得意です。つまり過去のデータベースをたくさん入れる事で標準的な契約にはどういう事が必要だという事を記憶して いるのでこれとこれはありませんと出してくれる。そうすると人間は今までそういったチェックに弁護士さん自身が多大な時間を費やしているのをそれを費やさずにむしろAIがこれとこれは こういう問題がありますとたたき出した事をベースにより戦略の形成に集中する事が出来ると言われております。このAIは既にデータベースとしてあるいはそのソフトとして開発されていて 諸外国では使われているそうですので、もしかするとそういう意味では契約担当、これ実は会社にもとても使われるソフトなのですか契約担当の法曹というのはずいぶん変わってくると言われて おります。
 実は今日お話した内容というのは新しい産業分野としての可能性を持っています。つまり日本は過去に例えば機械産業で非常に世界に名を馳せその後電子部品とかあるいは電化製品で世界的に 覇権を取り自動車で頑張りその後半導体でというふうに来たわけなのですが、いずれも生産です。
 生産にはそれなりの労働力が必要だったりそれがかなり自動化されてもやはり人が必要だったのですが、ロボットやAIというのは必ずしも生産するだけではなくてその生産に必要な知識を 生むというところが非常に重要な付加価値を持つわけです。そうしますとこれ実はロボット産業と言いますとなんだかロボットを作る事のイメージが非常に先行すると思うのですがそのロボットを 作り上げていくまでのあるいはAIがAIとして機能するまでの教育をしたり、学習を手助けをするというのが実は非常に大きな産業分野になります。
 そうなるとこれ非常に知識集約型の所謂ナレッジ・インダストリーと言われるようなあるいは創造性が要求されるクリエイティブ・インダストリーとしての産業の可能性がある。 そうしますと労働集約型よりももっと付加価値の高い産業分野なのでもしかする将来日本人がすごく少なくなってしまって人口が減少しても充分に戦っていける分野になるのかもしれません。
 そうなってくると早い時期に国際競争力をつけていく事が大事になるのですが残念ながらアメリカや中国に非常に水をあけられている状態なのでそのためには何が必要なのか最後に考えて 終わりにしたいと思います。
 これは私も関係をしているのですが産業競争力懇談会(COCN)で今検討していますというご報告になります。日本の産業競争力を高めるためにという事で主に民間企業が中心となりまして 国の機関と共同して政策提言を取り纏めたりしている。そういう活動をしているものです。
 数年前からいろいろな分野で活動をしているのですが、今日のお話にも関係する二つのプロジエクトに私も参加しております。今までやってきているのは例えば日本経済団体連合会それから 産業技術委員会の担当常務理事と連携して活動を推進したり、産業界出身の議員さんとの交流をしたりそれから関係する省庁にいろいろと圧力を掛けたりという事をやっています。
 今日のお話に関係するものとしては例えばAIとAIが自分達で合意をして工場のいろいろな生産を最適化していくというような時には実はルールが必要です。その人工知能と人工知能の間で 交渉とか協調・連携が行われる事で社会をスマート化すると言われるのですが、ではどうやったらそれが出来るのかという事を技術的にこれはまあ理系の先生方も加わって社会的、法律的な問題と いう事で法律事務所に勤務している方や私のようなものが関わってこの数年間やってまいりました。
 問題は昨年政府に向けてあるいはマスコミに向けて提言している中で幾つかの問題点があります。一つはやはりこの分野は途中でも申しあげましたが最初に一気に開発をして自分達のモデルを 皆に勧めないと更に進んでいかない、つまりいくらすごい電話を開発しても相手も電話を持ってそれでもしもしとお互いに通信をしないと電話という機能が発達しないと同じようにいくらいい プロトコルを作ったりいい技術を持っていてもほかの人もその技術を持ってその技術同士で会話が出来ないと、成立しないと次に進まない。という事はある程度の規模で短い期間に一気に進めて いく事が必要というふうになります。そのためにはやはり国や行政機関がそういった基盤を整備する事も必要ですし、あるいはマスコミやメディアを通じて国民に広く知って頂く事で皆さんに 使って貰わないと次に進んでいかないというこういうモデルです。
 フェイスブックやアマゾンやあるいはグーグルが非常に優れているのは、最初簡単なプラットフォームを多くの人に提供して、しかも無料で提供する事で皆がそれを使う、皆がそれを使う事で どんどんシステム自身も賢くなりいろんなサービスが使われるようになりそれを見込んで私的な企業が更にそこに投資をするというモデルを作った。それを日本もやらなければいけないという事に なります。それでこれは分かりにくいのですがプラットフォームビジネスというのは、最初に囲い込んである一社が頑張ってワッと何かをやると皆がそこに参加するという形なので勝者総取りの 力学とよく言われるのですが働いてしまいます。でこのフェイズにおいては独占禁止法を持ち出すと、そもそもプラットフォームビジネスは成り立たないという状況なので、やるのであるのなら 頑張って早くやらないと駄目だよね。
 日本の政府のように今までどちらかというと石橋を叩いて渡らないという政策では、多分もう世界の負け犬になってしまうという事が分かっています。それから実はこの分野は冒頭に申し上げた 事に対する回答になるのですが、一社一社の技術革新というのは勿論重要です。但し民間企業が一社で出来る技術革新とかそれの社会実装というのには限界がありますので、どうしても政府が 支援する事で国民が広く使いやすくするとか問題が起った時の調整を誰かが引き受けるという事をしないと次にいかないという残念ながら問題点があります。そのためにも社会制度を整備したり 交渉に必要な認証システム、私達が提案をしているのは例えばAIにも台帳のようなものを作って、今日本人も住基台帳から今度やっとマイナンバーというのが出来ましたが、いってみればAIの マイナンバーみたいなものを作って悪いAIはブラックリストに載せる、良いAIはこれは良いAIとして台帳に載せるという事をしない限り、やはり問題があるだろうと考えております。 そういう意味では実はインターネットといっても社会インフラの一つになって私達のほとんどライフラインの一つになっていますが、それと同じようにこういったAIのインフラというのも 社会基盤にならないといけないのではないかと考えています。
 国としてはですから標準化とか社会制度に関する国際的な協調、先程申し上げましたようにアメリカはどちらかと言うと自由放任型です。ですから政府としてはあまり介入しない、 インターネット企業勝手にやってよという感じ、一方EUは非常に規制をして守っていこう、つまり少々守っていこうという姿勢が非常に強い、その中で日本がどうするのかというのは両者を 見ながら自分達の立ち位置というのを決めないといけない事が分かっていますし、一方では先の特区のような事を活用してどんどん実証実験をしないといけないというふうに考えられています。
 さて最後にそうすると今日お話ししましたロボットとかはある程度今日本の社会が抱えている労働力不足であるとか、地方の疲弊などに対してある程度解決策を提示はしてはいるのですけれども、 一方で提示をされていない問題点というのもたくさんあるという事で、一つはやはり社会的な問題の解決だけではなくてもう少し積極的にこの分野が日本の新しい成長産業になるかどうかというのの 分かれ目に今私達は丁度いるのではないかという事です。実は新産業として経済発展に寄与する事が出来ると非常に付加価値が高いので人口が減ってもそれなりの生産性を上げていく事が 出来るのではないのかという、実はここがかなり期待をされている領域であります。同時にそのためには政府にもうちょっと頑張ってもらうという事と国際的な協調などでしっかりと役割を果たして いかないといけないと最後の方が若干今心配なところではありますが、中には非常に意識の高い国会議員の方やグループもあるので頑張って欲しいと思っているところであります。」


▲上へ


平成30年6月17日
中央大学父母連絡会札幌支部総会並びに父母懇談会へ出席

 ニューオータニイン札幌において開催の「2017年度父母連絡会札幌支部総会・父母懇談会」へ当支部より檜森支部長が出席されました。 当日は在校生の父母109名が参加されました。午後12時30分より総会に入り、小沢知文支部長の挨拶に続き「2017年度事業報告・決算報告」、「2018年度事業計画案・予算案・役員改選」が審議されました。 その結果新支部長に平石知輝氏、副支部長に山口富士男・富樫泰子の両氏他新役員が選任されました。
 引き続き「父母懇談会」が開催され、文学部教授の山科満先生から「大学の近況について」、理工学部事務室課長の大野大介氏から「学業・学生生活について」、 キャリアセンター課長の池田浩二氏からは「最新の進路・就職事情について」お話がありました。
 次いで岡部好浩氏(昭和63年・商・((株)北洋銀行)からは会社概要、採用状況、企業が求める学生像等についてお話しがありました。 終了後は希望者に対して個人相談会、続いて懇親パーティーも開催され参加した父母の親睦・交流を図る事が出来ました。


▲上へ


平成30年5月26日
第59回ゴルフ大会の開催

 本年度第1回のゴルフ大会は檜森支部長参加のもと11名の会員から申込みがあり、近郊の石狩市にあるシャトレーゼカントリークラブ石狩において開催されました。 当日は午前7時54分に前半の西コースをスタートし、後半は中コースを回りました。スタート時は気温が13度に風もあり肌寒い気候でしたが、後半は晴れて来てゴルフ日和になりました。 恒例により終了後は表彰式を兼ね懇親会を行い結果、優勝者は伊藤宏二氏(昭和56年・理工・ZEKKO INC.・西:43 中:42 )で同氏はベストグロス賞も併せて獲得、 また準優勝は中山正治氏(昭和39年・法・フジサービス(株)・西:47 中:47)が獲得しました。
 檜森支部長より参加者全員にそれぞれ賞品と参加賞を授与しました。今回は檜森支部長、工津輝雄氏(昭和39年・商・(株)エミック代表取締役)、 田代信一氏(昭和56年・文・(株)京王プラザホテル札幌)、柴田龍副支部長(昭和56年・理工・(株)北洋銀行代表取締役副会長)、西原幹事長の5名から賞品の寄贈がありました。
 懇親会は終始和やかな雰囲気の中で進み初参加の越岡智之氏(平成12年・法・司法書士越岡智之事務所)から「次回も是非参加したい。」との弁、 続いて同じく初参加の関根貞雄氏(昭和43年・経済)からは「同門と回り、楽しいゴルフ大会でした。」との弁に続き、最後は事務局から次回7月21日(土)開催の第60回ゴルフ大会、 7月20日(金)開催の「中大学術講演会」、8月10日(木)開催の「支部定時総会」への参加を要請し和気あいあいの内に散会しました。





▲上へ


平成30年5月14日
支部三役会議の開催

 北海道経済センター3階特別談話室において、午後12時より檜森支部長・舟橋・渡辺明彦副支部長(昭和58年・法・北海道環境生活部部長)・ 長谷川雅英副支部長(札幌市教育委員会教育次長)、西原幹事長出席のもと開催致しました。
 議案第1号 :「平成29年度事業報告並びに収支決算報告について」
 幹事長より別添資料に基づき報告了承されました。
 議案第2号 :「平成30年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について」
 幹事長より別添資料に基づき説明し学員ネットワーク拡充の一環として、「第5回学員会全道支部交流会議」を帯広市において下記により開催する旨の提案があり了承されました。
@ 日 時  平成30年8月31(金)午後4時00分〜
A 場 所  京王プラザホテル札幌
(札幌市中央区北5条西7丁目  пi011−271−0111)
 議案第3号 :「平成30年度支部定時総会の開催について」
 幹事長より当日は大学本部より大村雅彦理事長、学員会本部より久野修慈会長、小畑悟東北・北海道担当副会長を迎え下記日程により開催する旨の説明があり出席者全員了承しました。
 総会は下記の日程に決まりました。
@ 日 時  平成30年8月7日(火) 午後6時より
A 場 所  京王プラザホテル札幌地下1階「プラザホール」
B 会 費  懇親会費7,000円  支部年会費2,000円
尚、総会終了後恒例の卓話は氏(昭和4年・文)による「女性のキャリアについて」と題したお話を頂く予定。
議案第4号 :「学術講演会の開催について」
幹事長より本件については札幌市教育委員会、札幌商工会議所、協同組合中小企業振興センターの後援、本学父母連絡会札幌支部の共催の承諾を頂いており、 本講演会のPRと参加者の動員を図るためポスター、チラシを制作し下案の要領で周知をしたい旨報告了承されました。
@ A1サイズのポスターを25枚、A4サイズのチラシ20,000枚印刷。
A 札幌商工会議所・協同組合中小企業振興センターの会員向けに毎月配布している資料の中に22,500枚を入れ参加者を募る。
B 学員会札幌支部会員等向けにチラシをDMにて送付し参加者を募る。
C 札幌市民向けのPRとして、札幌市営地下鉄の15駅の掲示板にポスターを貼り参加者を募る。
北海道新聞、毎日新聞、読売新聞等を中心に市民向けのPR版コーナーに掲載し参加者を募る。


▲上へ